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ヒモカズラ [シダの仲間]

紐状の常緑シダ
 小高い所に岩場が見えた。近くに案内表示があり,その先には明瞭な道が続いていた。登ること数十分で岩場に着いた。さらに足元のしっかりした場所を数m進むと初見のシダがあった。一見してヒカゲノカズラに似るが,細くて岩上を匍匐する様子はやはり別物である。himokazura.jpghimokazura2.jpg
ヒモカズラ(イワヒバ科)Selaginella shakotanensis 紐蔓
 北海道・本州(中部地方以北)京都府や奈良県の限られた山中にも分布,山地の少し湿った岩上や岩の割れ目などに生える常緑性のシダ。
 茎は短く匍匐し,長さ10㎝以内,よく分岐し,細い茎が重なり合い,枝が相接してマット状となり,やや細くて,乾燥した状態で葉とともに径1㎜くらい。
 葉は多列に茎に圧着して着くが,ときに斜開,濃緑色,硬質で線状披針形,しだいに細くなって先端は鋭尖頭,長さ約1㎜。辺縁の毛はやや疎らで,先端の白色毛状突起は葉の長さの1/5ほど。
 胞子嚢穂は小枝に1個頂生し,4角柱状,長さ0.5-2.5㎝。径約1.5㎜。胞子葉は長卵状披針形,4裂に並ぶ。
(2022.6.16)

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