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シテンクモキリ

2008年新種記載
 クモキリソウによく似た植物があることは以前から聞いていた。本種と思われるものを数回見てきたが,同定可能な花に出会えなかった。「紫点の濃淡」の差は大きいが,唇弁の反り方にはあまり差が見られなかった。朝露がまだ唇弁に残り,ピント合わせに少々時間を要した。
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シテンクモキリ(ラン科)Liparis purpureovittata 紫点蜘蛛切
 北海道・本州・四国(冷温帯)に分布,明るい林床や湿地に生える高さ10-25㎝の多年草。国立科学博物館の堤千絵,遊川知久,加藤雅啓,3氏によって,花の形や塩基配列がクモキリソウや同属の他種と異なることが分かり,2008年日本植物分類学会に新種として記載された。クモキリソウに比べて唇弁と蕊柱の形が異なり,唇弁の基部が紫色に着色することなどで区別できる。
 クモキリソウによく似た個体として報告されていたナンブクモキリ,アズミクモキリ,チクマジガバチ,フガククモキリ,などが本種に相当するといわれている。(2021.7.17)

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