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キレハオオクボシダ [シダの仲間]

避暑は地元の渓谷で part
 イワナンテンを撮影後,渓谷を10分ほど遡った。そこには極めてまれに見られるシダが大岩に着生している。個体数も限られ,絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている。ほとんど陽の当たらない岩壁に細々と生育している。生育する面積は1㎡ほどしかない。何度も写しているが,発色の良い写真が撮れない。ちなみに写真上のシャッタースピードは1秒,中下は1/8秒。
 標準とされる学名を表記したが,他に数件のシノニムsynonym もある。多方面にわたる今後の研究が待たれる,と図鑑等には記述されている。

 ※ 写真は上から順に上,中,下
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キレハオオクボシダ(ウラボシ科)Tomophyllum sakaguchianum 切葉大久保羊歯
 本州(埼玉県~東京都,山梨県,長野県,三重県~奈良県)・九州(熊本県)に分布,極めてまれに見られ,深山の林下の樹幹やコケに混じって岩上に着生する常緑性のシダ。植物体全体に白い軟毛がある。小形のシダで,根茎は細く,短く斜上し,複数の葉を叢生する。葉身は長さ4-8㎝,幅は5㎜以下で,ほぼ羽状全裂の線状披針形で,側羽片の前側に2-3個の鋸歯がある。胞子嚢群は円形~楕円形で側脈に背生し,葉の下部付近に着き,葉面に直接着いて裸出する。
 種小名は発見者・坂口総一郎に因む。和名からオオクボシダよりも後に認識されたことが分かる。(上2017.06.23 中・下2021.7.25)

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