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バイカツツジ [ツツジの仲間]

控えめに
 梅雨時,葉の下に隠れるように咲くので目立たない。この日も地面に落下した花に気づき,辺りを見回して撮影した。ネジキナツハゼハナヒリノキは痩せた土壌の尾根に生えるが,本種は肥沃な土壌からなる鞍部に生育していた。鞍部も含めて尾根などは同じ山中でも酸性傾向が強く,ツツジ科の多くはこうした土壌を好むようだ。
 写真下は葉がなくなり,花が顕わになった異常なものであるが,花の様子がよく分かるので敢えて撮影した。撮影のために故意に葉をもぎ取るような行為は,断じて行っていないことを書き添えたい。
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バイカツツジ(ツツジ科)Rhododendron semibarbatum 梅花躑躅
 北海道(南部)・本州・四国・九州に分布,山中の林縁に生える高さ2mほどの落葉低木。若枝や葉柄には開出した長い腺毛と短毛とが混生する。葉は薄く枝先に集まって互生し,長さ2.5-5㎝,幅1-2㎝で楕円形,先はやや長く尖り,先端に腺状の突起があり,基部は鋭形。葉の表面に毛が散生,裏面の脈上に長い腺毛がある。葉柄は長さ5-10㎜。花期は6-7月。枝先の葉芽の下に着く数個の花芽から,1個ずつ花が開く。白色の花冠上部内面に赤色の斑点があり,広漏斗形で皿状に広く開き,径約2㎝。雄蕊の上2本(普通葯は不稔)は短く,下3本は湾曲して長い。花柄には腺毛と短毛が混生し長さ5㎜。(2021.7.7) 

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