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オシャグジデンダ [シダの仲間]

深山に産す
 ブナが点在する源流を歩いていると目前の樹幹に着生するシダを発見した。同じ冬緑性のアオネカズラは何度も見ているので,同じ仲間のオシャグジデンダと分かった。沢を挟んだ対岸から写したが,足場が悪いのでこれ以上近寄れない。6年前に別の地で撮影したものを添付した。
oshagujidenda.jpgoshagujidenda2.jpg
オシャグジデンダ(ウラボシ科)Polypodium fauriei 御社貢連朶 
 北海道~九州に分布,深山の樹幹や岩上に着生する冬緑性のシダ。根茎は横走し,径3-4㎜,先端や葉の着くところにはやや密に鱗片がある。鱗片卵形~卵状披針形,長さ2-3㎝,先端は急に狭くなって短い糸状,淡褐色で膜質。葉柄は3-6㎝と短く,藁色。葉身は狭い卵形~広披針形,基部はやや狭くなり,長さ5-20㎝,幅2.5-8㎝,羽状深裂,乾いた状態で表面は巻き上がり,乾燥標本にするとぜんまい巻となる。側裂片は15-25対,開出し,線状披針形,鈍頭~鋭頭,幅3-5㎜,辺縁にはごく浅い鋸歯がある。葉質は草質から薄い紙質,上面は無毛,下面には疎らに多細胞毛がある。葉脈は羽状に分岐し,遊離,先端は裂片の辺縁に達しない。胞子嚢群は裂片の辺縁と中肋の中間か,やや中肋寄りに着く。染色体数はn=37の2倍体。
 和名は発見地である長野県木曽地方の社貢寺に因む。
(上:2022.4.5 下:2016.4.23)

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