SSブログ

オニゼンマイ [シダの仲間]

印象的な胞子嚢
 ヤマドリゼンマイに似ているが,葉の中段に黒っぽい胞子嚢を着けることが大きな違いとなる。新芽が伸びる頃,この胞子嚢をはじめて見た時は不気味な感じだった。白緑色の葉と黒っぽい胞子嚢群は対照的で被写体としては撮りづらい。
onizenmai.jpgonizenmai2.jpgonizenmai3.jpg
オニゼンマイ(ゼンマイ科)Osmunda claytoniana 鬼薇
 東北地方南部・関東地方北部・中部地方に分布,夏緑性でやや大型の多年生シダ。向陽の湿地に生じ,群生することが多い。
 根茎は斜上,草質の葉は相接して出るので,見かけ上叢生し,2回羽状深裂。葉柄は葉身より短く長さ15-20㎝,緑色,綿毛が残る。葉身は部分的な二形で,狭長楕円形,長さ30-40㎝,幅15-25㎝,鋭頭~鋭尖頭,中央より下の2-5対の羽片が胞子嚢を着ける。胞子嚢を着けない羽片は白緑色,線状披針形,鋭尖頭,大きいもので長さ25㎝,幅3.5㎝をこえる。裂片は羽軸に向かって2/3以上切れ込み,裂片は円頭,全縁,辺縁に毛はなく,若芽の綿毛は灰白色または灰褐色を帯びる。胞子嚢を着ける羽片は着けないものの約1/3の長さで,裂片は縮み,全面に胞子嚢を着け,胞子が飛んでから黒褐色となり,やがて枯れ落ちる。
 胞子は四面体型,緑色。染色体数はn=22,2n=44の2倍体。(2023.5.11)


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。