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シシラン [シダの仲間]

オオフジシダの自生地で
 シシランやアマモシシランは,クロンキストやエングラー分類体系ではシシラン科として独立しているが,APG分類体系ではイノモトソウ科に移行され,シシラン属の属名もVittaria からHaplopteris と大きく変化した。分布の中心は熱帯であるが,本種は関東地方以西の暖地に分布している。
 オオフジシダ自生地の近くには水が滴る苔生した岩壁があり,オオフジシダと同属のフジシダやシシランが着生している。フジシダの株数が減り,思うように撮れない代わりとして写した。フジシダについては改めて紹介させていただく。
shishiran.jpgshishiran2.jpg
シシラン(イノモトソウ科)Haplopteris flexuosa 獅子蘭
 伊豆諸島(利島,神津島,三宅島,御蔵島,八丈島)・本州(茨城県以南~以西の本土)・四国・九州(本土,対馬,天草諸島,甑島列島,黒島,屋久島,奄美諸島)・沖縄(沖縄本島)に分布する常緑性の着生シダ。山地林下の岩上や樹幹に着生し,垂れ下がって生え,線状で単状の葉を群生することが多い。根茎はやや短く匍匐し,褐色~黒色で光沢のある鱗片と褐色毛を密生する。葉は全縁の線形で,先端は徐々に狭まり,下方は葉柄に移行する。中軸は明瞭で葉脈は遊離脈のない網状脈となる。胞子嚢群は中軸の両側に1列ずつあり,葉縁の近くの溝中に生じ,側糸があり,包膜を欠く。 (2019.9.14)

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