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ヒメミズワラビ [シダの仲間]

田んぼの水草
 稲刈りの終わった田んぼにシカの角のような葉が点在していた。シダ植物の一種と連想したが,あまり見かけない不思議な様子に惹かれた。写っている葉のほとんどは胞子葉で,栄養葉は写真下の左下でその一部が確認できる。
 従来日本産のミズワラビとされていたものは,2010年以降2つに分けられ,ミズワラビは沖縄以南に限られ,鹿児島県以北のものはヒメミズワラビと称するようになった。
himemizuwarabi.jpghimemizuwarabi2.jpg
ヒメミズワラビ(イノモトソウ科)Ceratopteris gaudichaudii var. vulgaris 姫水蕨
 本州(福島県以南)~沖縄に分布,水田や池沼など生える1年生のシダ。
 根茎は短く,泥中に根を下ろして。根茎と葉柄には褐色の小鱗片を着ける。
 葉は2形,栄養葉は1-4回羽状に深裂,裂片は幅が広く,軟質,網目状の葉脈となる。胞子葉は栄養葉よりも高く伸長し,1-3回羽状に深裂,裂片は細長く,縁が裏側に巻いて胞子嚢群を覆い,棒状になる。胞子嚢群は線形。 最初に栄養葉が地面にはりつくように生え,その後出てくる胞子葉は細かく分枝して伸長する。
 草丈や形態は生育環境によって大きく変異する。(2022.10.8)


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