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キソキバナアキギリ

早咲きのサルビア
 2021年6月下旬,オオヤマレンゲを目的にこの地方を訪れた際,近くに少し変わったキバナアキギリが咲くことを知り立ち寄った。痛んだ花が数輪だけで,すでに見頃は過ぎていた。花期に合わせた今回は母種と比べながらじっくり観察することができた。より淡い花の色,すっきりと立ち上がった茎,より大きく張り出した葉の基部など,初秋に咲く母種とは異なる。そして,何より発見者の鋭い感性に敬服した。
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キソキバナアキギリ(シソ科)Salvia nipponica var. kisoensis 木曽黄花秋桐
 本州(長野県,岐阜県,愛知県)に分布,山地の木陰に生え,キバナアキギリを母種とする多年草。茎はあまり枝分かれせず直立し,高さ20-40㎝。葉は対生し,三角状ほこ形,基部は左右とも矢尻状に張り出す。長い葉柄があり,葉縁は粗い鋸歯となる。
 花期はキバナアキギリよりも早く6-7月。茎頂に穂状花序をつけ,淡黄色の唇形花は長さ約3㎝。花冠や萼には開出毛がある。上唇の下側に沿って淡紅紫色の花柱が伸びて突き出る。柱頭は2列する。(2022.6.13)

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