サワシロギク [キクの仲間]
クリヤマハハコ [キクの仲間]
ムラサキニガナ [キクの仲間]
クモマニガナ [キクの仲間]
難解なニガナの仲間
ニガナ属Ixeridium は茎葉の基部が多少とも茎を抱くものと,基部が細まって茎を抱かないものとに分けられている。同定するにあたり通常のニガナ,クモマニガナ,タカネニガナに絞り込んだ。前者に該当するニガナ,クモマニガナは,それぞれ小花数が5-7個,8-12個とされている。後者のタカネニガナには,基部が細まり葉柄のある根出葉,線形の茎葉,9-10個の小花数,とある。
無融合生殖や近縁種との雑種起源の無融合生殖型をつくることから分類が難しいといわれている。素人なりに上記の検索を踏まえて同定した。ミヤマウスユキソウが生えるような環境で撮影したが,黄花は見つからなかった。
ニガナ属Ixeridium は茎葉の基部が多少とも茎を抱くものと,基部が細まって茎を抱かないものとに分けられている。同定するにあたり通常のニガナ,クモマニガナ,タカネニガナに絞り込んだ。前者に該当するニガナ,クモマニガナは,それぞれ小花数が5-7個,8-12個とされている。後者のタカネニガナには,基部が細まり葉柄のある根出葉,線形の茎葉,9-10個の小花数,とある。
無融合生殖や近縁種との雑種起源の無融合生殖型をつくることから分類が難しいといわれている。素人なりに上記の検索を踏まえて同定した。ミヤマウスユキソウが生えるような環境で撮影したが,黄花は見つからなかった。
ミヤマウスユキソウ [キクの仲間]
東北地方産の高山性ウスユキソウ属
東北地方の高山帯からは3種のウスユキソウ属が報告されている。その中で本種の分布は最も広いと思われる。ハヤチネウスユキソウと比べると随分小さいという印象を受けた。写した個体のほとんどが10㎝前後の草丈であった。その分,花茎の茎葉数は少なく,頭花も小型である。一部の検索法として,花茎に着く葉の数の違いが示されている。その数は約10個(ハヤチネウスユキソウ),5個以下(ミヤマウスユキソウ)とある。
東北地方の高山帯からは3種のウスユキソウ属が報告されている。その中で本種の分布は最も広いと思われる。ハヤチネウスユキソウと比べると随分小さいという印象を受けた。写した個体のほとんどが10㎝前後の草丈であった。その分,花茎の茎葉数は少なく,頭花も小型である。一部の検索法として,花茎に着く葉の数の違いが示されている。その数は約10個(ハヤチネウスユキソウ),5個以下(ミヤマウスユキソウ)とある。
リュウノウギク [キクの仲間]
久々の顕花植物
久しぶりに花づきの良い個体に出会った。2017.10.28以来,2度目の掲載となる。前回は終わりかけの花であったが,今回は旬を迎えた花を写すことができた。花の痛み方はゆっくり進み,この状態を2週間近く楽しむことができた。
ここは古秩父湾の時代に堆積してできた花崗質砂岩からなる岩盤の小高い山で,正面には武甲山や秩父盆地の眺望が広がる。いつ訪れても人は皆無,お気に入りの場所である。
久しぶりに花づきの良い個体に出会った。2017.10.28以来,2度目の掲載となる。前回は終わりかけの花であったが,今回は旬を迎えた花を写すことができた。花の痛み方はゆっくり進み,この状態を2週間近く楽しむことができた。
ここは古秩父湾の時代に堆積してできた花崗質砂岩からなる岩盤の小高い山で,正面には武甲山や秩父盆地の眺望が広がる。いつ訪れても人は皆無,お気に入りの場所である。
サワオグルマ [キクの仲間]
ツワブキ [キクの仲間]
ヤナギノギク [キクの仲間]
植物の分布に関連する地質
秩父地方・長瀞に「地球の窓」と呼ばれる岩畳がある。この近くに博物館があり,小学生の頃からよく通った。岩畳が三波川変成帯の結晶片岩であることも,ここで教えていただいた。それから60年近くも経つことになる。
三波川帯は,長野県諏訪湖付近から西南日本に延びる中央構造線の外帯に接し,全長約1000㎞に達する広大な変成岩帯で,南側の四万十帯へと続く。三波川帯は四国中央部では最も広い幅で東西に延びている。この三波川帯と四万十帯に挟まるようにして一部は秩父帯や黒瀬川帯となるが,この周辺では蛇紋岩地が確認されている。高知市北部では広大な蛇紋岩地が広がり,一部は鉱山として今でも稼働している。秩父地方の三波川帯にも同様な蛇紋岩地があり,日本最初の流通貨幣・和同開珎となる銅の採掘跡もこの一帯にある。以前から遠くて近い存在と感じていた。ヤナギノギクの母種は静岡県以西に分布するヤマジノギク,同じような地質が秩父地方にあるが残念ながら本種の分布域ではない。
こうした貧栄養の蛇紋岩地は植物の生育に不適とされるが,この環境に適応できる植物には格好の場所なのだろう。植栽されるトサミズキは高知県蛇紋岩地の固有種である。
秩父地方・長瀞に「地球の窓」と呼ばれる岩畳がある。この近くに博物館があり,小学生の頃からよく通った。岩畳が三波川変成帯の結晶片岩であることも,ここで教えていただいた。それから60年近くも経つことになる。
三波川帯は,長野県諏訪湖付近から西南日本に延びる中央構造線の外帯に接し,全長約1000㎞に達する広大な変成岩帯で,南側の四万十帯へと続く。三波川帯は四国中央部では最も広い幅で東西に延びている。この三波川帯と四万十帯に挟まるようにして一部は秩父帯や黒瀬川帯となるが,この周辺では蛇紋岩地が確認されている。高知市北部では広大な蛇紋岩地が広がり,一部は鉱山として今でも稼働している。秩父地方の三波川帯にも同様な蛇紋岩地があり,日本最初の流通貨幣・和同開珎となる銅の採掘跡もこの一帯にある。以前から遠くて近い存在と感じていた。ヤナギノギクの母種は静岡県以西に分布するヤマジノギク,同じような地質が秩父地方にあるが残念ながら本種の分布域ではない。
こうした貧栄養の蛇紋岩地は植物の生育に不適とされるが,この環境に適応できる植物には格好の場所なのだろう。植栽されるトサミズキは高知県蛇紋岩地の固有種である。
ノジギク [キクの仲間]
アシズリノジギクの母種
この花を関東地方で見れば,きっとリュウノウギクと思うことだろう。朧気にも予備知識があったので遠くからもノジギクと予想できた。違いは,葉の基部がやや心形,内片より短い総苞外片,とされている。名はノジギク(野路菊)であるが,主な自生地は海岸付近といわれている。海に面した切り立った崖上部に生えているもの(写真上)を望遠レンズで引き寄せた。
この花を関東地方で見れば,きっとリュウノウギクと思うことだろう。朧気にも予備知識があったので遠くからもノジギクと予想できた。違いは,葉の基部がやや心形,内片より短い総苞外片,とされている。名はノジギク(野路菊)であるが,主な自生地は海岸付近といわれている。海に面した切り立った崖上部に生えているもの(写真上)を望遠レンズで引き寄せた。
アシズリノジギク [キクの仲間]
アゼトウナ [キクの仲間]
シオギク [キクの仲間]
岬めぐり&野菊めぐり
山渓ハンディ図鑑11日本の野菊(いがりまさし. 2007. 山と渓谷社)に「海岸を染め分ける野菊」(p38ー39)という図説がある。日本列島の全海岸線を踏破することは困難でも,この図を参考にすれば特定地域に分布する野菊を愛でることができる。今回は四国南部にある幾つかの岬を目標にして,その地方特有の野菊を観察した。
シオギクはイソギク(犬吠埼~御前崎に分布)に似ているが,頭花の径,総苞外片の形,染色体数などに違いが見られる。観察すると頭花が大きい分,見応えがあった。ところが事前に承知していたことだが,本来のシオギク(写真A~D)はわずかしか見られず,様々な雑種(写真E)が蔓延っていることに愕然とした。原因はこの岬にはないノジギクを観光用に植栽したことにはじまる。野生化した雑種の除去作業が行われたが,その効果はあまりないように思えた。遺伝子汚染によるシオギクの衰退が顕著である。
※ 写真は上からA~E
山渓ハンディ図鑑11日本の野菊(いがりまさし. 2007. 山と渓谷社)に「海岸を染め分ける野菊」(p38ー39)という図説がある。日本列島の全海岸線を踏破することは困難でも,この図を参考にすれば特定地域に分布する野菊を愛でることができる。今回は四国南部にある幾つかの岬を目標にして,その地方特有の野菊を観察した。
シオギクはイソギク(犬吠埼~御前崎に分布)に似ているが,頭花の径,総苞外片の形,染色体数などに違いが見られる。観察すると頭花が大きい分,見応えがあった。ところが事前に承知していたことだが,本来のシオギク(写真A~D)はわずかしか見られず,様々な雑種(写真E)が蔓延っていることに愕然とした。原因はこの岬にはないノジギクを観光用に植栽したことにはじまる。野生化した雑種の除去作業が行われたが,その効果はあまりないように思えた。遺伝子汚染によるシオギクの衰退が顕著である。
※ 写真は上からA~E
ワジキギク [キクの仲間]
ナカガワノギク [キクの仲間]
特殊な環境に生える野菊
キク属Chrysanthemum では珍しく渓流に適応した野菊といわれている。分類上,葉の基部の形や総苞片の長さで類似するリュウノウギクとは,葉の形や染色体数の違いで区別されている。自生地の多くは増水時には水没することもある。こうした環境に適応するために葉の形が進化したと考えられている。
何度も行けるような地域ではないので,本種に関する情報収集を事前に行ってきた。その中で最近発表された調査報告「ナカガワノギクの自生地と地質について」(福富純一郎他.2018)を興味深く拝読した。自生地の様子は秩父地方にある三波川変成帯「長瀞の岩畳」を思わせるが,実際には海底でマグマが冷え固まった火成岩と思われる。
橋梁工事の影響で予定よりも到着が遅れた。陽は傾きはじめ,快晴で強い日差し,どちらかといえば避けたい条件で撮影した。満足な写真はほとんどない。
キク属Chrysanthemum では珍しく渓流に適応した野菊といわれている。分類上,葉の基部の形や総苞片の長さで類似するリュウノウギクとは,葉の形や染色体数の違いで区別されている。自生地の多くは増水時には水没することもある。こうした環境に適応するために葉の形が進化したと考えられている。
何度も行けるような地域ではないので,本種に関する情報収集を事前に行ってきた。その中で最近発表された調査報告「ナカガワノギクの自生地と地質について」(福富純一郎他.2018)を興味深く拝読した。自生地の様子は秩父地方にある三波川変成帯「長瀞の岩畳」を思わせるが,実際には海底でマグマが冷え固まった火成岩と思われる。
橋梁工事の影響で予定よりも到着が遅れた。陽は傾きはじめ,快晴で強い日差し,どちらかといえば避けたい条件で撮影した。満足な写真はほとんどない。
ベニバナボロギク [キクの仲間]
ヤクシソウ [キクの仲間]
クルマギク [キクの仲間]
アキノノゲシ [キクの仲間]
いつもと違う秋
茎が人の背丈を越えるほどに伸び,道路沿いや日当たりの良い荒れ地や草地などで普通にみられる。ところが,今年は見かけることが非常に少ない。ここにもコロナ禍が影響していると,勝手な想像をしている。アキノノゲシが生えるような環境には除草作業が毎年入ることが多い。6月中旬までの自粛で,作業時期が例年に比べずれているようだ。刈られる時期が変われば,花をつけない植物もある。
時折訪れる谷津で久しぶりに見かけた。一般的に茎の下部の葉は羽状深列し,上部の葉は広線形で全縁のものが多い。この個体では羽状に深列した葉は全く見られない。葉の幅が細く,羽裂しないものをホソバアキノノゲシ(品種扱い)とする考え方もある。
茎が人の背丈を越えるほどに伸び,道路沿いや日当たりの良い荒れ地や草地などで普通にみられる。ところが,今年は見かけることが非常に少ない。ここにもコロナ禍が影響していると,勝手な想像をしている。アキノノゲシが生えるような環境には除草作業が毎年入ることが多い。6月中旬までの自粛で,作業時期が例年に比べずれているようだ。刈られる時期が変われば,花をつけない植物もある。
時折訪れる谷津で久しぶりに見かけた。一般的に茎の下部の葉は羽状深列し,上部の葉は広線形で全縁のものが多い。この個体では羽状に深列した葉は全く見られない。葉の幅が細く,羽裂しないものをホソバアキノノゲシ(品種扱い)とする考え方もある。
ユウガギク [キクの仲間]
オヤマボクチ [キクの仲間]
ゴボウに似た葉
15年ほど前になるだろうか,古老手作りの草大福をいただいたことがある。美味しさだけでなく,食感がヨモギの草餅と違う。尋ねると,すぐさま「山ゴンボで作ったんだよ」と答えた。ヤマゴボウという中国由来の植物とは別物であることが容易に分かった。奥秩父では本種やモリアザミなどを総じてヤマゴンボと呼び,山菜として珍重してきた。観光地のお土産としてヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けが販売されているが,原材料には「モリアザミ」などと表示されている。本来のヤマゴボウの根には毒があり,色水遊びなどに用いられる別種のヨウシュヤマゴボウも全草にわたり有毒である。
本種の根を味噌漬け,葉を蕎麦のつなぎや草餅に用いる地方がある。良い個体に出会うことかできないので,7年前の写真を掲載した。和名の語源ボクチ(火口)についてはハバヤマボクチを参照していただきたい。
15年ほど前になるだろうか,古老手作りの草大福をいただいたことがある。美味しさだけでなく,食感がヨモギの草餅と違う。尋ねると,すぐさま「山ゴンボで作ったんだよ」と答えた。ヤマゴボウという中国由来の植物とは別物であることが容易に分かった。奥秩父では本種やモリアザミなどを総じてヤマゴンボと呼び,山菜として珍重してきた。観光地のお土産としてヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けが販売されているが,原材料には「モリアザミ」などと表示されている。本来のヤマゴボウの根には毒があり,色水遊びなどに用いられる別種のヨウシュヤマゴボウも全草にわたり有毒である。
本種の根を味噌漬け,葉を蕎麦のつなぎや草餅に用いる地方がある。良い個体に出会うことかできないので,7年前の写真を掲載した。和名の語源ボクチ(火口)についてはハバヤマボクチを参照していただきたい。
ハハコグサ [キクの仲間]
春の七草4種目
「梅雨のはしり」であろうか,重苦しい世相に追い打ちをかけるような天候が続いた。まもなく深緑の候を迎える時に春の七草は少し違和感を感じるが,つい最近まで散歩コースの至る所で見ることができた。秩父盆地内に留まったままなので,掲載するのは道ばたの植物に限られる。すっきりとした写真に心掛けたが,全草に綿毛が多いせいか思うような写真にならない。
秩父市内の感染者はこれまでに2名,感染者は約2箇月間ゼロ。5町村にいたっては岩手県同様である。隣接県の山間部へ出かけてもおそらく問題はないだろうが,他県の方が「埼玉県ナンバー」を見ればどう思うだろうか。そんなことを想像するとやはり自粛せざるを得ない。
「梅雨のはしり」であろうか,重苦しい世相に追い打ちをかけるような天候が続いた。まもなく深緑の候を迎える時に春の七草は少し違和感を感じるが,つい最近まで散歩コースの至る所で見ることができた。秩父盆地内に留まったままなので,掲載するのは道ばたの植物に限られる。すっきりとした写真に心掛けたが,全草に綿毛が多いせいか思うような写真にならない。
秩父市内の感染者はこれまでに2名,感染者は約2箇月間ゼロ。5町村にいたっては岩手県同様である。隣接県の山間部へ出かけてもおそらく問題はないだろうが,他県の方が「埼玉県ナンバー」を見ればどう思うだろうか。そんなことを想像するとやはり自粛せざるを得ない。
コオニタビラコ [キクの仲間]
ようやく見つけた春の七草
諸説あるが,春の七草の「ホトケノザ」として考えられている。ハコベ,ナズナに続いて3つ目となるが,シソ科のホトケノザと混同されたり,同じキク科のヤブタビラコやオニタビラコと名が類似したり,非常に紛らわしい名前の一つである。
稲刈りのころに芽生え,翌年水が入れられるまでに結実する生活史をもつ。稲作とともに日本に入ってきた史前帰化植物という説もあるが,本種が生育する水田は近年激減している。伝統的な耕作をする水田で見られ,休耕田や湿地などではほとんど見られないという。激減の要因に圃場整備をあげる人もいるが,「田起こし」の時期が田植え前から晩秋及び冬季に移行したことも大きな要因であろう。秩父でも伝統的な水田耕作はほとんど行われていないが,圃場整備が完了した田んぼで偶然見つけた。大型農機が入り込めない畦際で強かに生育していた。
諸説あるが,春の七草の「ホトケノザ」として考えられている。ハコベ,ナズナに続いて3つ目となるが,シソ科のホトケノザと混同されたり,同じキク科のヤブタビラコやオニタビラコと名が類似したり,非常に紛らわしい名前の一つである。
稲刈りのころに芽生え,翌年水が入れられるまでに結実する生活史をもつ。稲作とともに日本に入ってきた史前帰化植物という説もあるが,本種が生育する水田は近年激減している。伝統的な耕作をする水田で見られ,休耕田や湿地などではほとんど見られないという。激減の要因に圃場整備をあげる人もいるが,「田起こし」の時期が田植え前から晩秋及び冬季に移行したことも大きな要因であろう。秩父でも伝統的な水田耕作はほとんど行われていないが,圃場整備が完了した田んぼで偶然見つけた。大型農機が入り込めない畦際で強かに生育していた。
エゾタンポポ [キクの仲間]
フキ [キクの仲間]
キッコウハグマ [キクの仲間]
山中での吉報
一昨日(21日),秩父地方は今季初の氷点下(-0.4℃)を記録した。今年は全般的に花期が遅れる傾向にあり立冬が過ぎても花を見ることができたが,いよいよ山眠る季節に入った。本種は,図鑑などでは「山のやや乾いた木陰に多い」と記述されているが,コケに被われたところにも生育している。葉が5角形(ときに5浅裂)でこれを亀の甲羅に見立てたようだ。ハグマ(白熊)はエンシュウハグマ,オクモミジハグマ,カシワバハグマなどと同様の意味として使われている。
撮影当日(2019年11月13日),この小さな花にピント合わせをしていると家族から知らせが届いた。詳細は控えるが「きっこう」ならぬ「きっぽう(吉報)」。帰宅途中には,この季節には珍しく見事な虹が架かった。めでたいことが重なったこの日は生涯忘れられない。
一昨日(21日),秩父地方は今季初の氷点下(-0.4℃)を記録した。今年は全般的に花期が遅れる傾向にあり立冬が過ぎても花を見ることができたが,いよいよ山眠る季節に入った。本種は,図鑑などでは「山のやや乾いた木陰に多い」と記述されているが,コケに被われたところにも生育している。葉が5角形(ときに5浅裂)でこれを亀の甲羅に見立てたようだ。ハグマ(白熊)はエンシュウハグマ,オクモミジハグマ,カシワバハグマなどと同様の意味として使われている。
撮影当日(2019年11月13日),この小さな花にピント合わせをしていると家族から知らせが届いた。詳細は控えるが「きっこう」ならぬ「きっぽう(吉報)」。帰宅途中には,この季節には珍しく見事な虹が架かった。めでたいことが重なったこの日は生涯忘れられない。
ゴマナ [キクの仲間]
野菊のシーズン到来
色々な花が咲き乱れる草原で久しぶりに美しいゴマナに出会えた。遠目にはシラヤマギクに似ているが,葉や頭花の違いから見分けることができる。ススキの穂が目立つ草原では様々な野菊が見頃となっている。今週13日には十五夜を迎える。
色々な花が咲き乱れる草原で久しぶりに美しいゴマナに出会えた。遠目にはシラヤマギクに似ているが,葉や頭花の違いから見分けることができる。ススキの穂が目立つ草原では様々な野菊が見頃となっている。今週13日には十五夜を迎える。