SSブログ

サワシロギク [キクの仲間]

湿地に生える野菊
 やや貧弱な植物でサギソウの自生地では関心が薄い。貧栄養で日当たりの良い酸性湿地で比較的よく見られるキク科シオン属Aster で,白色の舌状花は後に紅紫色を帯びる。和名は山間の谷津(谷戸)などに生えることに因る。
sawashirogiku.jpgsawashirogiku2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

クリヤマハハコ [キクの仲間]

地味な花
 花のみでは母種との区別は難しいと思われる。予備知識がなければ,母種ヤハズハハコと思い込んでいただろう。オオビランジと同じような環境(写真下)で生えているのを数箇所で確認した。
※ 写真は上から順に上~下
kuriyamahahako.jpgkuriyamahahako2.jpgkuriyamahahako3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ムラサキニガナ [キクの仲間]

揺れる紫花
 草丈は1mを越える。それなのに花は小さい。全体の写真(写真下)では周囲の植物と混在して目立たない。クローズアップでこの花の魅力が出てくる。無風状態でも撮影者の動きだけで花が揺れてしまう。
※ 写真は上から順に上,中,下
murasakinigana2.jpgmurasakinigana3.jpgmurasakinigana.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

クモマニガナ [キクの仲間]

難解なニガナの仲間
 ニガナ属Ixeridium は茎葉の基部が多少とも茎を抱くものと,基部が細まって茎を抱かないものとに分けられている。同定するにあたり通常のニガナ,クモマニガナ,タカネニガナに絞り込んだ。前者に該当するニガナ,クモマニガナは,それぞれ小花数が5-7個,8-12個とされている。後者のタカネニガナには,基部が細まり葉柄のある根出葉,線形の茎葉,9-10個の小花数,とある。
 無融合生殖や近縁種との雑種起源の無融合生殖型をつくることから分類が難しいといわれている。素人なりに上記の検索を踏まえて同定した。ミヤマウスユキソウが生えるような環境で撮影したが,黄花は見つからなかった
kumomanigana.jpgkumomanigana2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ミヤマウスユキソウ [キクの仲間]

東北地方産の高山性ウスユキソウ属
 東北地方の高山帯からは3種のウスユキソウ属が報告されている。その中で本種の分布は最も広いと思われる。ハヤチネウスユキソウと比べると随分小さいという印象を受けた。写した個体のほとんどが10㎝前後の草丈であった。その分,花茎の茎葉数は少なく,頭花も小型である。一部の検索法として,花茎に着く葉の数の違いが示されている。その数は約10個(ハヤチネウスユキソウ),5個以下(ミヤマウスユキソウ)とある。
miyamausuyukisou.jpgmiyamausuyukisou2.jpgmiyamausuyukisou3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

リュウノウギク [キクの仲間]

久々の顕花植物
 久しぶりに花づきの良い個体に出会った。2017.10.28以来,2度目の掲載となる。前回は終わりかけの花であったが,今回は旬を迎えた花を写すことができた。花の痛み方はゆっくり進み,この状態を2週間近く楽しむことができた。
 ここは古秩父湾の時代に堆積してできた花崗質砂岩からなる岩盤の小高い山で,正面には武甲山や秩父盆地の眺望が広がる。いつ訪れても人は皆無,お気に入りの場所である。

ryunougiku3.jpgryunougiku4.jpgryunougiku5.jpgryunougiku6.jpgryunougiku7.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

サワオグルマ [キクの仲間]

貴重な自生地で一息
 埼玉県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されている希少種が山沿いの田んぼ脇に群生していた。水が染み出るような環境と日当たり良さは本種にとって最適地と思われる。この田んぼでは昔ながらの耕作が続いている。東から西に開けた景観は時が経つのを忘れるほど素晴らしい。
sawaoguruma.jpgsawaoguruma2.jpgsawaoguruma3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ツワブキ [キクの仲間]

本来の自生環境で咲く
 晩秋から初冬にかけて庭園などでこの黄色の花を見かけることがある。本来の自生地は海岸に近い崖などで,強風,潮の飛沫,強烈な日照等,厳しい環境にさらされる場所である。アシズリノジギクを求めて海岸に下りる時,海蝕によってできた洞門周辺に群生していた。本来の自生地で咲く花はやはり格別に美しい。ツワブキの背景(写真上)にはオニヤブソテツも群生している。
tsuwabuki.jpgtsuwabuki2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ヤナギノギク [キクの仲間]

植物の分布に関連する地質
 秩父地方・長瀞に「地球の窓」と呼ばれる岩畳がある。この近くに博物館があり,小学生の頃からよく通った。岩畳が三波川変成帯の結晶片岩であることも,ここで教えていただいた。それから60年近くも経つことになる。
 三波川帯は,長野県諏訪湖付近から西南日本に延びる中央構造線の外帯に接し,全長約1000㎞に達する広大な変成岩帯で,南側の四万十帯へと続く。三波川帯は四国中央部では最も広い幅で東西に延びている。この三波川帯と四万十帯に挟まるようにして一部は秩父帯や黒瀬川帯となるが,この周辺では蛇紋岩地が確認されている。高知市北部では広大な蛇紋岩地が広がり,一部は鉱山として今でも稼働している。秩父地方の三波川帯にも同様な蛇紋岩地があり,日本最初の流通貨幣・和同開珎となる銅の採掘跡もこの一帯にある。以前から遠くて近い存在と感じていた。ヤナギノギクの母種は静岡県以西に分布するヤマジノギク,同じような地質が秩父地方にあるが残念ながら本種の分布域ではない。
 こうした貧栄養の蛇紋岩地は植物の生育に不適とされるが,この環境に適応できる植物には格好の場所なのだろう。植栽されるトサミズキは高知県蛇紋岩地の固有種である。
yanaginogiku.jpgyanaginogiku2.jpgyanaginogiku3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ノジギク [キクの仲間]

アシズリノジギクの母種
 この花を関東地方で見れば,きっとリュウノウギクと思うことだろう。朧気にも予備知識があったので遠くからもノジギクと予想できた。違いは,葉の基部がやや心形,内片より短い総苞外片,とされている。名はノジギク(野路菊)であるが,主な自生地は海岸付近といわれている。海に面した切り立った崖上部に生えているもの(写真上)を望遠レンズで引き寄せた。
nojigiku.jpgnojigiku2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

アシズリノジギク [キクの仲間]

岬めぐり&野菊めぐり2
 岬めぐり&野菊めぐりで見たかったもう一つの野菊である。いがりまさし氏は「環境の厳しい岩場に生えるものほど典型的な形になりやすい」(日本の野菊. 2007. p28)と記述している。岩場で撮影した写真A,C,Eはこの記述どおりの個体である。
※ 写真は上から順にA~E 
ashizurinojigiku.jpgashizurinojigiku2.jpgashizurinojigiku3.jpgashizurinojigiku4.jpgashizurinojigiku5.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

アゼトウナ [キクの仲間]

黒潮が打ち寄せる岩礁や奇岩に映える
 シオギクの遺伝子汚染にはがっかりしたが,海岸段丘から海岸線に下りると,岩礁や奇岩が広がる風景に魅了された。潮の飛沫がかかるような岩の隙間で生育しているアゼトウナは,海水への耐性が強いのだろう。
azetouna.jpgazetouna2.jpgazetouna3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

シオギク [キクの仲間]

岬めぐり&野菊めぐり
 山渓ハンディ図鑑11日本の野菊(いがりまさし. 2007. 山と渓谷社)に「海岸を染め分ける野菊」(p38ー39)という図説がある。日本列島の全海岸線を踏破することは困難でも,この図を参考にすれば特定地域に分布する野菊を愛でることができる。今回は四国南部にある幾つかの岬を目標にして,その地方特有の野菊を観察した。
 シオギクはイソギク(犬吠埼~御前崎に分布)に似ているが,頭花の径,総苞外片の形,染色体数などに違いが見られる。観察すると頭花が大きい分,見応えがあった。ところが事前に承知していたことだが,本来のシオギク(写真A~D)はわずかしか見られず,様々な雑種(写真E)が蔓延っていることに愕然とした。原因はこの岬にはないノジギクを観光用に植栽したことにはじまる。野生化した雑種の除去作業が行われたが,その効果はあまりないように思えた。遺伝子汚染によるシオギクの衰退が顕著である。
※ 写真は上からA~E
shiogiku.jpgshiogiku2.jpgshiogiku3.jpgshiogiku4.jpgshiogiku x nojigiku.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ワジキギク [キクの仲間]

興味深い自然雑種
 ナカガワノギクとシマカンギクとの自然雑種,旧鷲敷町(現那賀町)では町の花として指定していた。形態は一様ではなく,舌状花はシマカンギクのような黄色のものから,ナカガワノギクに近い白色のものまで様々である。下流になればなるほど雑種が交配を繰り返し,様々なタイプのものが見られるという。
wajikigiku.jpgwajikigiku2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ナカガワノギク [キクの仲間]

特殊な環境に生える野菊
 キク属Chrysanthemum では珍しく渓流に適応した野菊といわれている。分類上,葉の基部の形や総苞片の長さで類似するリュウノウギクとは,葉の形や染色体数の違いで区別されている。自生地の多くは増水時には水没することもある。こうした環境に適応するために葉の形が進化したと考えられている。
 何度も行けるような地域ではないので,本種に関する情報収集を事前に行ってきた。その中で最近発表された調査報告「ナカガワノギクの自生地と地質について」(福富純一郎他.2018)を興味深く拝読した。自生地の様子は秩父地方にある三波川変成帯「長瀞の岩畳」を思わせるが,実際には海底でマグマが冷え固まった火成岩と思われる。
 橋梁工事の影響で予定よりも到着が遅れた。陽は傾きはじめ,快晴で強い日差し,どちらかといえば避けたい条件で撮影した。満足な写真はほとんどない。

nakagawanogiku.jpgnakagawanogiku2.jpgnakagawanogiku3.jpgnakagawanogiku4.jpgnakagawanogiku5.jpgnakagawanogiku6.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ベニバナボロギク [キクの仲間]

伐採跡のパイオニア
 立冬を過ぎると花をつける植物は数少ない。そのため花をつけた帰化植物も被写体となる。
 11月となればベニバナボロギクも花期終盤となるが,北風の当たらない南向き斜面ではまだ花盛りである。

benibanaborogiku.jpgbenibanaborogiku2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ヤクシソウ [キクの仲間]

花の季節に幕
 この花が咲きはじめると秩父盆地で野生の花を見ることは難しくなる。ヤクシソウは11月になっても咲き続けるが,霜を受けた葉(写真下)は変色してしだいに見栄えが悪くなる。林の伐採跡では,日当たりを好む植物が息を吹き返したように繁茂していた。
 秩父市の最低気温は2.3℃(10月31日),2.0℃(11月5日),0.7℃(10日),と下がり季節は冬に向かっている。観測地点・秩父特別観測所は市街地に近いことから,郊外ではすでに氷が張ったと思われる。
yakushisou.jpgyakushisou2.jpgyakushisou3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

クルマギク [キクの仲間]

固有種を訪ねる
 地味な本種の知名度はキイジョウロウホトトギスほど高くないと思われる。環境省カテゴリでは絶滅危惧ⅠB類に指定されている希少種で,キイジョウロウホトトギス大群落と同じ岩壁に数株生えていた。この自生地からも個体数が少ないことが想像できる。分布は熊野川流域と図鑑には記述されているが,そのほかの流域にも自生していることが分かった。
 「花茎の根出葉は花時に枯れる」という予備知識があったので,根出葉から花茎が伸びている個体(写真上)に注目して撮影した。帰宅して詳細な画像で確認すると,根出葉は花をつけた花茎のものでないようだ。
kurumagiku.jpgkurumagiku2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

アキノノゲシ [キクの仲間]

いつもと違う秋
 茎が人の背丈を越えるほどに伸び,道路沿いや日当たりの良い荒れ地や草地などで普通にみられる。ところが,今年は見かけることが非常に少ない。ここにもコロナ禍が影響していると,勝手な想像をしている。アキノノゲシが生えるような環境には除草作業が毎年入ることが多い。6月中旬までの自粛で,作業時期が例年に比べずれているようだ。刈られる時期が変われば,花をつけない植物もある。
 時折訪れる谷津で久しぶりに見かけた。
一般的に茎の下部の葉は羽状深列し,上部の葉は広線形で全縁のものが多い。この個体では羽状に深列した葉は全く見られない。葉の幅が細く,羽裂しないものをホソバアキノノゲシ(品種扱い)とする考え方もある。
akinonogeshi.jpgakinonogeshi2.jpgakinonogeshi3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ユウガギク [キクの仲間]

秋は何処へ
 接近から南下したUターン台風14号が天候の不順にいっそう拍車をかけている感じがする。スーパーコンピュータをもってしても予測が難しいのだろう。膨大に蓄積した観測データを駆使しても予報が難しいのか。山間部の天気は朝の空模様から判断することがある。
yuugagiku4.jpgyuugagiku5.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

オヤマボクチ [キクの仲間]

ゴボウに似た葉
 15年ほど前になるだろうか,古老手作りの草大福をいただいたことがある。美味しさだけでなく,食感がヨモギの草餅と違う。尋ねると,すぐさま「山ゴンボで作ったんだよ」と答えた。ヤマゴボウという中国由来の植物とは別物であることが容易に分かった。奥秩父では本種やモリアザミなどを総じてヤマゴンボと呼び,山菜として珍重してきた。観光地のお土産としてヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けが販売されているが,原材料には「モリアザミ」などと表示されている。本来のヤマゴボウの根には毒があり,色水遊びなどに用いられる別種のヨウシュヤマゴボウも全草にわたり有毒である。
 本種の根を味噌漬け,葉を蕎麦のつなぎや草餅に用いる地方がある。良い個体に出会うことかできないので,7年前の写真を掲載した。和名の語源ボクチ(火口)についてはハバヤマボクチを参照していただきたい。
oyamabokuchi.jpgoyamabokuchi2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ハハコグサ [キクの仲間]

春の七草4種目
 「梅雨のはしり」であろうか,重苦しい世相に追い打ちをかけるような天候が続いた。まもなく深緑の候を迎える時に春の七草は少し違和感を感じるが,つい最近まで散歩コースの至る所で見ることができた。秩父盆地内に留まったままなので,掲載するのは道ばたの植物に限られる。すっきりとした写真に心掛けたが,全草に綿毛が多いせいか思うような写真にならない。
 秩父市内の感染者はこれまでに2名,感染者は約2箇月間ゼロ。5町村にいたっては岩手県同様である。隣接県の山間部へ出かけてもおそらく問題はないだろうが,他県の方が「埼玉県ナンバー」を見ればどう思うだろうか。そんなことを想像するとやはり自粛せざるを得ない。
hahakogusa.jpghahakogusa2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

コオニタビラコ [キクの仲間]

ようやく見つけた春の七草
 諸説あるが,春の七草の「ホトケノザ」として考えられている。ハコベナズナに続いて3つ目となるが,シソ科のホトケノザと混同されたり,同じキク科のヤブタビラコやオニタビラコと名が類似したり,非常に紛らわしい名前の一つである。
 稲刈りのころに芽生え,翌年水が入れられるまでに結実する生活史をもつ。稲作とともに日本に入ってきた史前帰化植物という説もあるが,本種が生育する水田は近年激減している。伝統的な耕作をする水田で見られ,休耕田や湿地などではほとんど見られないという。激減の要因に圃場整備をあげる人もいるが,「田起こし」の時期が田植え前から晩秋及び冬季に移行したことも大きな要因であろう。秩父でも伝統的な水田耕作はほとんど行われていないが,圃場整備が完了した田んぼで偶然見つけた。大型農機が入り込めない畦際で強かに生育していた。
koonitabirako_1.jpgkoonitabirako_2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

エゾタンポポ [キクの仲間]

在来種が健在
 秩父地方は平地が少なく,平野部のような田園風景は限られる。それでも,地名に「田」がつく地区では圃場整備事業で,区画された田んぼが広がる。約10年前に土地改良事業が完了した農道沿いではほとんどがセイヨウタンポポ。それでも畦には在来種が頑張っている。
 総苞片に注目すると突起はなく,外片の幅が広く,内片が長いことから「蝦夷」とした。秩父地方の果樹園などでは本種が多い。
ezotanpopo.jpgezotanpopo2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

フキ [キクの仲間]

雌雄を定めて
 早春の味覚といえば蕗の薹であろう。独特の香りやえぐ味は春到来を感じさせる。今年も天ぷらやフキ味噌などを味わった。葉柄を使った煮物もこれまた絶品。あく抜きが面倒なので料理する者は大変であろう。旬のものを食することで体調を整えられるというが,地下茎には毒があるとも聞いた。食材だけでなく薬用としても用いられている。まさに先人からの知恵である。
 ありふれた植物であるが,雌株(写真上・中)と雄株(写真下)を意識して撮影した。
fuki.jpgfuki2.jpgfuki3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

キッコウハグマ [キクの仲間]

山中での吉報
 一昨日(21日),秩父地方は今季初の氷点下(-0.4℃)を記録した。今年は全般的に花期が遅れる傾向にあり立冬が過ぎても花を見ることができたが,いよいよ山眠る季節に入った。本種は,図鑑などでは「山のやや乾いた木陰に多い」と記述されているが,コケに被われたところにも生育している。葉が5角形(ときに5浅裂)でこれを亀の甲羅に見立てたようだ。ハグマ(白熊)はエンシュウハグマオクモミジハグマカシワバハグマなどと同様の意味として使われている。

 撮影当日(2019年11月13日),この小さな花にピント合わせをしていると家族から知らせが届いた。詳細は控えるが「きっこう」ならぬ「きっぽう(吉報)」。帰宅途中には,この季節には珍しく見事な虹が架かった。めでたいことが重なったこの日は生涯忘れられない。
kikkouhaguma.jpgkikkouhaguma2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(2) 

ゴマナ [キクの仲間]

野菊のシーズン到来
 色々な花が咲き乱れる草原で久しぶりに美しいゴマナに出会えた。遠目にはシラヤマギクに似ているが,葉や頭花の違いから見分けることができる。ススキの穂が目立つ草原では様々な野菊が見頃となっている。今週13日には十五夜を迎える。
gomana.jpggomana2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ヤマハハコ [キクの仲間]

後悔先に立たず
 目についたヤマハハコを特に意識もせずに写した。帰宅後,図鑑で再確認する種名は間違いないが,雌雄異株であることをすっかり忘れていた。筒状の両性花が集まっているものが雄株,雌株は花柱が細く伸びたものが多いという。何となく雄株のような感じであるが,雑な写真では同定不能である。MFで撮影することが多いが,この時ばかりはAFであった。
yamahahako.jpgyamahahako2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

タムラソウ [キクの仲間]

長月を迎えて
 花はアザミに似ているが,刺はなく柔らかい感じがする。近くに生えているノハラアザミよりも背丈が高く,全体的にすらっとした印象を受ける。
tamurasou.jpgtamurasou2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

シラヤマギク [キクの仲間]

秋の気配
 昨日8月23日は処暑。酷暑も一息つき,夜には虫の音が聞こえるようになった。暑い暑いと言いながらも着実に季節は移り変わっている。
shirayamagiku.jpgshirayamagiku2.jpgshirayamagiku3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)