イソギク

海岸に分布する野菊
　このブログ投稿にあたっては、見頃の野生植物を取り上げ，同じ種の重複さけること，この2点を心がけている。それも難しい季節になってきた。まだ花が咲いている地域もあるが，気軽に遠出もできない。過去の写真で恐縮するが，ブログ開始前の古い写真を取り扱う時期になった。

　日本の長い海岸線には，野菊の仲間が分布している。しかも地域によって，その分布を分けているという。今回は，千葉県・犬吠埼から静岡県・御前崎間で自生する野菊で，まもなく見頃を迎える。同じ関東でも内陸の秩父からこの地方へは片道200㎞以上，おまけに首都圏を通過しなければならない。

イソギク（キク科）Chrysanthemum pacificum 磯菊
　本州（千葉県～静岡県）・伊豆諸島に分布，海岸の岩場にはえる多年草。細長い地下茎を出す。茎はそう生し，曲がって斜上し，高さ30-40㎝，上部まで密に葉をつける。葉は厚くて表面は緑色，腺点があり縁は白い。裏面は丁字状毛が密につき，銀白色。花期は10-11月、黄色の頭花を多数散房状につける。頭花は筒状花だけで舌状花がなく，計5-6㎜。各地で観賞用に栽培されているため，分布域以外の海岸でも野生化しているという。本来の野生種の分布域は狭い。染色体数2n=90。(写真上：2015.11.3　写真下：2014.11.25)

コメント 2

思い出します。
３年前の伊豆半島。ソナレセンブリを観察した後、青い海をバックに同じような構図でイソギクを撮ったものです。
by 松田 (2018-11-10 18:44) 

ご無沙汰しております。
苦し紛れの記事にコメントをいただき，恐縮しています。
撮り直しのために出かけたいのですが，なかなか出かけられません。
上は強風と強い日照で見た目以上にきつく，下は狙ったところからピントがズレています。
by hanameguri (2018-11-10 21:49)