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ヤドリギ [寄生植物]

暖かい師走
 「秋蚕(あきご)仕舞うて 麦蒔き終えて 秋蚕仕舞うて 麦蒔き終えて 秩父ナァーエ 秩父夜祭り アレサ待つばかり」<秩父音頭の一節>
 秩父神社大祭(12月3日)を終えると秩父地方は新しい年に向かって動き出す。木枯らしが身にこたえる季節であるが,とにかく暖かい師走である。老体にとって優しい冬であるが,自然界の動植物を考えると不安になる。我が家の庭では,ロウバイが黄葉をつけたままで咲いている。いつもは落葉した枝に12月末から咲き出すのだが...。
 今日は,葉を落とした樹木で鳥の巣のように目立つ寄生植物を取りあげた。毎年訪れるエノキの大木には多くの株が寄生している。  
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ヤドリギ(ビャクダン科)Viscum album subsp. coloratum 寄生木
 北海道~九州に分布,高さ30-80㎝になる雌雄異株の常緑低木。ケヤキ,エノキ,ミズナラ,ブナ,サクラなど種々の木に寄生する。茎は緑色で無毛。二叉分枝を繰り返して広がる。葉には柄がなく,倒披針形で長さ2-8㎝,幅0.5-1㎝,全縁,先は円く,下部はしだいに狭くなり,両面無毛,ふつう3本の太い脈がある。2-3月,枝の上部にほとんど無柄の花序をつける。果実は球形で径約8㎜,半透明の花被に包まれ液果状,1個の種子をもつ。果実は鳥の冬季の餌となる。花被片の内側は粘質で種子を包む。これは鳥の腸で消化されずに排泄され,他物に付着する。
写真下では蕾と思われるものが確認できる。 (2018.12.8)

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