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タデスミレ [スミレの仲間]

自生地以外での出会い
 今年もたくさんの植物を観察することができた。その中で,まだ投稿していない植物があった。このスミレの自生地は限られて,なかなか見ることはできない。別の植物を撮影するため訪れた地で偶然に見ることができた。不思議なので尋ねると,公の増殖活動の一環で種子からの試験的育成に取り組んでいることが判明した。本来の自生地で観察できれば良いのだが,人が訪れることで環境悪化を招きやすい。以前,ミヤマスカシユリを紹介したが,これに似た取組と思われる。この地で育成している数十個体はいずれも生育の状況が良く,増殖活動は良好のようだ。
tadesumire.jpg
タデスミレ(スミレ科)Viola thibaudieri 蓼菫
 長野県のみに分布,限られた地域に産するまれなスミレ。山地に生え,全体に無毛,または茎と葉に少し毛がある。地下茎は短く,花期に根出葉がなく,茎は叢生し,丈高く,高さ25-35㎝,茎の下方の葉は退化して鱗片状になる。上方の葉は広倒披針形で基部へも狭まり長さ7-10㎝,低い鋸歯がある。托葉は線状披針形で細長くとがり,長さ1.5-2㎝,褐色でまばらな幅の狭い鋸歯がある。花には芳香があり,花弁は幅狭く、長さ12-13㎜。和名は葉がタデの葉に似ていることによる。 (2018.5.13)

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