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謹賀新年 [あいさつ]

 ブログ「華甲からの花巡り」は,お陰様で3度目の新年を迎えることができました。本年もよろしくお願いいたします。

 平成の世もあと4箇月。どんな年号になるのでしょうか。今年の十干は己(つちのと),草木が十分に生い茂って整然としている状態。一方の十二支は亥(い),これは草木が枯れ落ちて種の内部に草木の生命がこもっている状態といわれています。己亥(つちのとい・きがい)は相剋関係にある干支の組み合わせで,単純に見れば凶の年のようです。果たしてどんな年になることでしょうか。60年前の1959年(昭和34年)は,皇太子(現天皇)の御成婚や伊勢湾台風の年。小学校の低学年でしたが,当時のことは鮮明に覚えています。特に、奥秩父の原生林は伊勢湾台風によって壊滅的な被害を受けました。それにしても歳をとったものです。古希が近づいてきました。
 十二支に因む野生植物を取りあげたいところですが,「亥」に関する植物は少ないようです。思いつくのはシダ植物のイノデ,高原に生えるシシウドぐらいです。しかし,新年を飾れるような写真ではありません。そこで,相剋関係にある己亥の一年が少しでも難を転じることを願って,この植物を取りあげました。
nanten.jpg
ナンテン(メギ科)Nandina domestica 南天
 本州(茨城県以南),四国,九州に分布,山地に自生もあるが,ほとんどが逸出で国内の自生を疑問視することもある。高さ3mほどの常緑低木。葉は互生,3回奇数羽状複葉。小葉は長さ3-7㎝,幅1-2.5㎝の披針形,先は鋭くとがり,全縁,革質で表面は光沢がある。花期は5-6月,枝先に円錐花序を出し,直径6-7㎜の白花を多数つける。果実は液果で径6-7㎜。果実は煎じて咳止めとして用いられる。
 撮影地はクロヤツシロラン自生地から目と鼻の先,スギ・ヒノキ林の周辺にある。典型的な逸出で数十個体が群生している。 (2018.12.31)

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