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ノジギク [キクの仲間]

アシズリノジギクの母種
 この花を関東地方で見れば,きっとリュウノウギクと思うことだろう。朧気にも予備知識があったので遠くからもノジギクと予想できた。違いは,葉の基部がやや心形,内片より短い総苞外片,とされている。名はノジギク(野路菊)であるが,主な自生地は海岸付近といわれている。海に面した切り立った崖上部に生えているもの(写真上)を望遠レンズで引き寄せた。
nojigiku.jpgnojigiku2.jpg
ノジギク(キク科)Chrysanthemum japonense 野路菊 別名 セトノジギク
 高知県物部川から太平洋岸に沿って愛媛県・鹿児島県・宮崎県・大分県,瀬戸内海沿いでは愛媛県・山口県・広島県・兵庫県に分布,海岸に生える多年草。根茎を伸ばしてふえる。茎の基部は倒れ,上部は斜上して多く分枝する。葉は1.5-3㎝の柄があり,葉身は広卵形で,長さ3-5㎝,幅2.5-4㎝,基部は普通心形,時に切形で,普通5中裂,時に3中裂し,鈍歯があり,表面は緑色で毛を散生し,裏面はT字状毛が密にあって灰白色,やや厚い。花期は10-12月。頭花は径3-4.5㎝,柄は長いか,またはやや短く,頭花が多くつくと散房状に並ぶ。総苞は半球形,長さ8㎜内外,総苞片は3列に並び,外片は短く円頭で,灰白色の毛がある。舌状花は白色。のちに淡紅色となる。またまれに淡黄色のものもある。ところどころにシマカンギクや栽培のキクとの自然交配があって,両者の区別が困難な個体がある。痩果はやや円柱形,長さ1.8㎜,5肋がある。染色体数2n=54。 (写真上 2020.11.20 写真下 2020.11.19)

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