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シマカンギク [キクの仲間]

野菊の季節
 野生のキクにはよく似た多くの種がある。地域やはえる環境によっても様々な種があることが知られている。本種の和名については、牧野富太郎博士から分布する環境から適切でない、という指摘があったという。
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シマカンギク(キク科)Chrysanthemum indicum 島寒菊 別名:アブラギク、ハマカンギク、オキノアブラギク
 本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布、日当たりのよい山麓にはえる多年草。地下茎は横にはい、先に新苗をつくる。茎はそう生し、下部は倒れるが、先は立ち上がって高さ30-80㎝。葉は洋紙質で5中裂。西日本には数種類の変種が確認されている。
 海岸沿いを車で移動中、崖を彩る黄色の花に気づいた。近くの駐車場に車を止めて歩道を歩きながら観察した。本格的な見頃は11月中旬と思われ、ほとんどは蕾の状態だった。海岸から内陸に入った里山でもふつうに見られる。「島」にはえるキクでないことは確かである。花は関東で見るキクタニギク(アワコガネギク)に似ているが、葉の切れ込みは少し浅い。 (2017.11.2)

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コメント 2

tonakazawa

シマカンギクは関東にはないので、みたい花の一つですね。萩に出かけたときつぼみの状態のものを見ましたが満開を一度見たいものです。見頃ではないと言われますが十分鑑賞させて頂きました。
by tonakazawa (2017-11-14 19:53) 

hanameguri

いつもコメントありがとうございます。
この季節はイトラッキョウの見頃ですが、キク科も見頃です。簡単に行けないところなので、少しばかり予習しました。
この地域にも法面工事で中国等からのキクタニギクが侵入してきているそうです。典型的なシマカンギクではないので、同定には自信がありませんでした。交雑しやすい植物なので怪しいものもありました。最終的には総苞の写真でシマカンギクとしました。
by hanameguri (2017-11-14 20:37) 

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