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シロヨメナ [キクの仲間]

多くの学名を有する
 猛暑、酷暑などの言葉が飛び交っていたが、キク科の花が目立つ季節になった。この仲間は見分けが紛らわしいものが多い。本心は避けて通りたいが、被写体の少なくなる季節でそうもいかない。
 シロヨメナの学名には標準名とシノニムsynonymを合わせると12個もあるようだ。変種var.とするものや亜種subsp.として考えるものに分かれる。ヤマシロギクと雑種をつくるといわれ、地域的にもはっきりした変種があるという。一見ノコンギクやユウガギクにも見えるが、舌状花のようすと葉の特徴から同定した。いつものことだがあまり自信はない。
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アサマヒゴタイ [キクの仲間]

苦手の属に挑戦
 年に何度も通う山ではふつうに見られるトウヒレン属Saussureaである。一部の株には葉が切れ込むタカオヒゴタイのようなものもあり、同定に迷っていた。ここは高尾山から25-30㎞の距離にあり、タカオヒゴタイの分布ではないといわれている。地図を確認すると山域は連なり、分布する植物の共通点は多い。迷いながら、最後は総苞を根拠にして同定した。
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シモバシラ

花期のシモバシラ
 当ブログでは3回目、過去2回とも冬の姿に関するものであった。冬にできる霜柱は注目されるが、花期はそれほどではない。虫喰いのような葉が多く、茎も水平方向に曲がりやすい。立ち姿がきれいな被写体には、なかなか出会えない。過去2回のものと同じ場所で撮影した。
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ツルギキョウ

彼岸入り
 寄りかかって長く伸びるつる性の植物は、日当たりの良い場所でよく見かける。巨木の多い半日陰の登山道で撮影したツルギキョウは、山地の谷沿いの林縁にはえることが多いようだ。雰囲気はツルニンジンやバアソブに似ているが、この2種は蒴果で液果のツルギキョウとは異なる。
 同じ登山道を下るときには、撮影した花はすでに萎れかけていた。花の寿命はあまり長くはないようだ。個体数が少ないうえに、登山道の整備などで刈り取られることも多い。
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キバナアキギリ

黄色のサルビアSalvia
 淡黄色の花は、山地のやや湿った道沿いでよくみかける。花序の上下どちらから順に咲くという花でないようだ。写真のようにバラバラに咲くものがほとんどだ。花も長持ちせずに、少しふれただけで落下しやすい。
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ミズアオイ

巧みな仕掛け
 かっては水田の雑草としてふつうに見られたが、生育環境の変化(水路改修や除草剤など)で減少している。熟すと花茎が折れるように下を向く(写真下)。抽水植物(水底に根をはり、茎の下部は水中に、茎や葉の一部水上にある植物)ともいわれ、種子を水中に確実に落とすためのしくみといわれている。埋没した種子は環境が整うまで休眠するという報告がある。
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ミズヒキ

今日は敬老の日
 和名は祝儀袋などに使われる水引に由来する。久しぶりに葉がきれいについた群生に出会った。まばらにつく小花と花序を撮影する術を持たないので、感動するような写真にならない。
 お陰様で拙いブログも3年目を迎えた。
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タヌキマメ

和名にふさわしい形態
 一度聞いたら忘れない和名で、よくぞ「タヌキマメ」と命名したものだと感心する。何度も見てきたが、やっと気に入った写真が写せた。

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ガガイモ

花期から果期へ
 イケマと同じ仲間のつる草が、特有な形の袋果(果実の1種)をつけはじめていた。晩秋になると実は裂けて、ケサランパラサンを思わせる大きな綿毛のある種子をとばす。和名には諸説あり、古事記にも登場する植物である。
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タコノアシ

水位変動を好む植物
 ユニークな和名をもつタコノアシは、他の植物が生育しにくい水位変動のある泥湿地を好む。洪水で何日も水が引かないところで生育することができる。逆に水位変動の少ないところではやがて絶えていく運命にある。以前、満潮と干潮が繰り返される河口に近い小河川でも見たことがある。

 クロンキストやエングラーではユキノシタ科に分類されてきた。一方、花のつくりなどからベンケイソウ科とする説もあった。いずれも各科の植物とは異なる形態があり、AGP体系の分類では独立した科として扱われている。
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クズ

秋の七草
 万葉の時代から秋の七草として数えられてきた。繁殖力が強く、刈り取りを行わないと短期間で樹木や空き地など覆いつくす。高齢化の進む地域ではクズで覆われた空き地を見かける。北アメリカでは緑化用などに導入されたが、現在は侵略的外来種として盛んに駆除されているという。根は大きく肥大するが、葛根として薬用として用いられてきた。30年以上前に、根からデンプンを取り出したことがある。根を掘り出すことは大変な重労働であるが、上品な葛粉に驚いたことがある。
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ホテイシダ [シダの仲間]

葉の特徴が和名の由来
 このシダの分布は広いものの、産地は意外に少ない。しかも観察しにくい樹幹や岩場にはえることが多い。10分足らず登れる秩父盆地内にある岩山にあり、至近距離から撮影できる貴重な自生地だ
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ツルボ

3年ぶりに復活
 この自生地は自宅から歩いて数分の所にある。3年前には見事に群生(写真上)していたが、その後花をつけることは全くなかった。半分程度の規模ではあるが、再び群生する兆しが感じられる。
 春に葉を出して養分を蓄え、夏には枯れるという生態をもつ。開花時には再び根生葉を出して花茎を伸ばす。
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タカサブロウ [キクの仲間]

秋の休耕田跡
 アサザやミゾカクシがはえる休耕田跡の植物を再び掲載する。その日の気分で記事をアップしているので一貫性に乏しい。
 植物に関心のない方には名もない雑草と思われることだろう。ミゾカクシの周辺で群生していたが、人を魅了するような花ではないので撮影には苦心した。
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イケマ

特有の果実
 撮影から少し時間が経過したが、花と果実をセットで掲載したい。
 ガガイモの仲間は特有の袋果(果実)をつけることで知られる。クロンキストやエングラーではガガイモ科に分類されているが、APG体系ではキョウチクトウ科に位置づけられている。私見であるが、シカの食害が酷い地域ではよく見かけることが多い。イケマは有毒植物として知られている。 ikema.jpgikema2.jpg

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ミゾカクシ

秋の休耕田跡2
 休耕田跡は除草剤散布もなく、ぞくにいう水田雑草もふつうに見られる。農作では嫌われるが、なかなか面白い形をしている植物だ。
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アサザ

秋の休耕田跡
 自宅から数㎞ほどの谷津に休耕田があった。観光協会や地元有志らが、スイレンなどの水生植物を植栽して地域活性に役立てていた。市町村合併や高齢化,さらにイノシシやシカの被害もあり,しだいに荒れてきた。訪れる人もより少なくなってきた。植栽されたものは年々衰退していくが、野生種は強かに生き延びている。
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フジアザミ [キクの仲間]

台風一過
 用事もなく出かけようと思うと台風の接近などで出鼻を挫かれる。幸いにも被害はないが、盆地内でさえ時折突風が吹き荒れた。近くを流れる荒川は泥濁りでかなり増水している。
 古い写真で恐縮するが、富士山の大沢崩れ付近でちょうど3年前に撮影した。
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アサマフウロ

高原を彩る濃紅紫色の花
 フウロソウ属Geranium では最も大型で色も鮮やかである。何度も見ているがあまり良い写真が撮れなかった。群生しているところを特別な意図もなくシャッターを切った。
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オオサワトリカブト

9月のスタートは過去の写真から
 ホソバトリカブトを掲載したので、これによく似たトリカブトを取りあげた。3年前、富士山の大沢崩れからあまり離れていないところで撮影した。写真は図鑑的なものではないが、この地を熟知している地元の研究家から教えていただいた。
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