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アサザ

秋の休耕田跡
 自宅から数㎞ほどの谷津に休耕田があった。観光協会や地元有志らが、スイレンなどの水生植物を植栽して地域活性に役立てていた。市町村合併や高齢化,さらにイノシシやシカの被害もあり,しだいに荒れてきた。訪れる人もより少なくなってきた。植栽されたものは年々衰退していくが、野生種は強かに生き延びている。
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アサザ(ミツガシワ科)Nymphoides peltata 浅沙
 本州~九州に分布、池や沼などにはえる多年生の水草。浮葉植物といわれ、強い流れや荒い波が生じる環境には適応できず、水面が静かな池沼だけに生育する。根茎は泥の中を長くはい(クローン生長)、それから太く長い茎を出す。スイレンに似た切れ込みのある葉(径5-10㎝)をつける。花期は長く6-8月(秩父地方では9月ごろまで)、黄色の花(花冠の径3-4㎝)を咲かせる。一日花で午前中に開き、夕方には閉じる。
 一時、絶滅が心配されていたが、現在ではランクが絶滅危惧Ⅱ類(UV)から準絶滅危惧(NT)に下げられた。霞ヶ浦の保全対策はいろいろな面で話題となった。アサザの種子繁殖は「異型花柱性」といわれ、長花柱花(雌しべが雄しべより長い花)と短花柱花(雌しべが雄しべより短い)との受粉に限り良好な種子となるようだ。撮影場所のアサザは移植されたものと思われ、ほぼクローン生長のようだ。 (写真上2018.8.9 写真下2018.9.6)

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