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ミズアオイ

巧みな仕掛け
 かっては水田の雑草としてふつうに見られたが、生育環境の変化(水路改修や除草剤など)で減少している。熟すと花茎が折れるように下を向く(写真下)。抽水植物(水底に根をはり、茎の下部は水中に、茎や葉の一部水上にある植物)ともいわれ、種子を水中に確実に落とすためのしくみといわれている。埋没した種子は環境が整うまで休眠するという報告がある。
mizuaoi.jpgmizuaoi2.jpg
ミズアオイ(ミズアオイ科)Monochoria korsakowii 水葵 
 北海道~九州に分布、沼や水田などにはえる1年草。葉は心形で長さ5-10㎝、全縁で厚く、深緑色で光沢がある。根出葉の柄は長く10-20㎝、茎葉の柄は短く5-10㎝。花期は9-10月、茎の先に総状花序をつける。花は径1.5-3㎝。
 水中にはえ、葉形がアオイ(カンアオイの類)に似ているのでこの名がある。古名をナギといい、昔、この葉を食用にしたので菜葱の字をあてたものという。 (2018.9.13)

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