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オオタニワタリ [デジタル化]

過去の屋久島
 思いがけない出来事が続いた年末年始,ようやく平常な生活が戻ってきた。南向きの部屋で日向ぼっこしながら,久しぶりにポジフィルムのデジタル化を行った。ポジフィルムの断捨離といったところだ。

 世界自然遺産(平成5年12月登録)となって多くの人が訪れる屋久島へは,これまでに縁あって5回(昭和50年,昭和57年,昭和59年,平成7年,平成22年)訪れた。「屋久島は月のうち,35日は雨といふ位」(「浮雲」林芙美子著)という豊富な雨量,海抜0mから九州最高峰・宮之浦岳(1,936m)までの垂直分布,これらに離島という条件を兼ね揃え,亜熱帯から亜高山帯までの植生分布に多様な固有種が自生している。まさに秘境そのもので豊かな大自然が広がっていた。ところが平成22年の渡島では,凄まじい島の変容に驚愕した。自然遺産登録の意義について疑問を感じる機会にもなった5度の渡島は,いずれも大学時代の恩師(シダ植物の研究者)に同行させていただいた。そのため自ずとシダの写真が多いが,ポジフィルムのデジタル化で「良き時代の屋久島」を振り返りたい。ootaniwatari.jpgootaniwatari2.jpg

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桃源郷の秋 [デジタル化]

昔の写真シリーズ6
 この地域での写真を整理していると圧倒的に春に撮影したものが多い。冬の寒さが厳しく春も遅いことから、北国のような花の咲きはじめである。そのような光景に魅了されて写真を撮っていたように思う。
 ポジフィルムをデジタル化できることが分かったが、整理できた写真はごく一部に過ぎない。とても一冬では終わらない。セツブンソウの開花時期になり、ありがたいことに今年も花巡りができそうだ。最後に秋の花を投稿して「昔の写真シリーズ」は中断したい。
tsurifunesou1983_1.jpgtsurifunesou1983_2.jpgkitsurifune1983.jpg

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桃源郷の初夏 [デジタル化]

昔の写真シリーズ5
 梅雨後半に入ると夏の花が咲きはじめる。ところが、当時の写真を整理していくと、この季節の写真がほとんどないことに気づいた。この地域に特有な植物を確認していたのだが・・・・・。その中で、数少ないこの時期の写真でデジタル化できるものがあった。
 日光霧降高原、尾瀬ヶ原、霧ヶ峰高原などの群生地が有名であるが、その分布は広い。有名な群生地には及ばないが、埼玉県ではこの地域を含めて数箇所で確認している。zenteika1985.jpg

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桃源郷・新緑の候 [デジタル化]

昔の写真シリーズ4
 この地域にある二子山(1,166m)ではゴールデンウィークに山開きが行われる。初夏を感じさせる八十八夜の頃が芽吹きの季節となる。
 アカヤシオ(ヤシオツツジ)といえば日本百名山・両神山(1,723m)が有名であるが、この地域でも数箇所に自生している。今では林道が開通して容易に行くことができるが、当時は麓から約1時間歩かなければならなかった。ヤマブキソウの群生地はその途中にあり、ここで一息ついてアカヤシオの稜線に辿り着いた。
akayashio1984.jpgyamabukisou1985.jpg

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桃源郷の春 [デジタル化]

昔の写真シリーズ3
 セツブンソウが咲き終わる頃、山峡の北向き斜面は春爛漫の季節を迎える。人々の手が程良く入った落葉樹林では、スプリング・エフェメラルと呼ばれる花々を当たり前のように見ることができた。
 あれから30年以上経つが、1ha以上もあったカタクリ群生地では株数が激減して訪れる人も少ない。過疎化が進んで学校や町の施設はなくなり、清らかな渓流はダムのバックウオーターに変わった。
katakuri1984.jpgiwauchiwa1985.jpgyuriwasabi1984.jpgmiyamakikeman1984.jpgazumaichige1985.jpgkannonyama1984.jpg

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桃源郷の早春 [デジタル化]

昔の写真シリーズ2
 足繁く通った桃源郷の春は遅かった。1980年代、真冬の最低気温が-10℃を下回ることもあった。山峡の沢沿いを走る一本道は3月でも凍結していた。当時の撮影記録を確認すると最も早く咲く花でも3月中旬以降、4月に撮影したものもあった。
setsubunsou1983.jpgsetsubunsou1984.jpg

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希少になった桃源郷の花々 [デジタル化]

昔の写真シリーズ1
 ポジフィルムのデジタル化が進みはじめたので、しばらくは昔の写真を紹介したい。
 1980年代は秩父盆地にある西部山域によく通った。約1000mの石灰岩の山や桃源郷といえるような素晴らしい地域があった。クマの出没はまれで、シカを目撃することも少なかった。林道工事が始まる前で山仕事をしている人も多く、昔ながらの道が明瞭に残っていた。今では真逆の地域になってしまった。
utyouran1983.jpgsyunran1984.jpg

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北アルプス表銀座縦走 [デジタル化]

穏やかな立春
 朝は放射冷却で冷え込み-5℃ほど。昼間は穏やかに晴れて10℃を上回る最高気温となった。暦どおりの気候に誘われて出かけたいのだが、膨大なポジフィルムの整理を途中で投げ出すわけにいかない。
 陽だまりの窓際で、懐かしい写真のデジタル化を行う。今日は調子に乗って、33年前から40年前の写真のデジタル化に挑戦した。おまけの写真を下に添えた。aonotsugazakura.jpgraityou.jpg

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デジタル化の方法 [デジタル化]

ポジフィルムのデジタル化
 リバーサルフィルムで撮影した写真は、透過光で見ることが一番忠実な色と思われる。以前はスライド映写機で鑑賞したこともあったが、今日では現実的でない。全ての写真をダイレクトプリントをしても相当な出費で、保存にも苦しむ。ポジフィルムをCD化するサービスもあるが、年金生活者にはこれまた厳しい。Nikon COOLSCAN 5000 EDという優れたニコン製のフィルム専用スキャナーがあったが、10年以上も前に製造中止。現在販売されている安価なフィルム専用スキャナーはあまり評判が良くない。A4サイズのスキャナーにも限界がある。最終的には、フィルムの透過光をデジタルカメラで等倍接写することが、簡単で費用も最も安いのではないかと判断した。新たに購入したものは次のものである。
①ニコンNIKON ES-1 スライドコピーアダプター 面の白色アクリル板にスライドを差し込んで撮影する。
②ニコンNIKON BR-5 リング フィルター径62mmレンズとES-1を連結する。
  ※ 費用は①②合わせて約5000円

copy2.jpg【写真上】
 左:ES-1 スライドコピーアダプター
 右:BR-5 リング

copy3.jpg











【写真中】
  ES-1とBR-5 リングを連結

copy.jpg












【写真下】
 
 BR-5を介してマクロレンズに取付
 このレンズはレンズメーカー製のマクロレンズ(70mm)であるが、口径が62mmなのでニコン純正レンズと同じように使える。
 もしフィルター径が異なる場合は、市販のフィルター径変換リングを用いてES-1を取り付ける。ネジ山は各メーカーとも同じピッチである。



 実際の撮影ではカメラを三脚に取り付け、ES-1の前に古い蛍光灯式ライトボックスを置いて撮影する。現在ではLEDライトボックスという優れたものが主流のようだ。ライトボックスがなければ、野外の自然光でも十分撮影することができる。RAW及びマニュアルフォーカスで撮影後、カメラメーカーの無料ソフトを活用して画像処理を行う。2月1日投稿したホテイランは、この方法でデジタル化を行った。


ホテイラン [デジタル化]

「光の春」を迎えて
 寒さは相変わらず厳しい。今朝も-5℃を下回り正午の気温は10℃に達しない。それでも2月に入ると何となく浮き浮きしてくる。一月前の陽射しとは明らかに違う。まさに「春は光から」。日の入りは5時を過ぎ、明けるのも少し早くなったことを実感できる。すでに咲いているオオイヌノフグリやホトケノザに混じって、在来種のイヌノフグリも咲き出した。被写体としては、まだ少し物足りないので、今日は現在取り組んでことを紹介したい。
 それは、ポジフィルム(リバーサルフィルム)のデジタル化である。20歳代から20年ほど撮り続けていたものが数千枚ほどあるのだが、取扱に困っていた。思い入れもあり、2度と行けない場所で写した植物や自生地で絶えてしまった植物もある。今日は30年以上前(1980年半ば)の写真を紹介し、デジタル化の方法については後日解説したい。約30年前の写真のデジタル化はいかに・・・
hoteiran1985.jpg

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