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タカクマヒキオコシ

類似種多し
 本変種が紀伊半島南部那智滝周辺に分布していることを把握していた。予想していた場所を30分ほど歩き,シカも入り難い岩場中段にそれらしきものを見つけた。手にとって観察できないので望遠レンズで引き寄せた。貧弱な個体ばかりなので別のものとも思えたが,特徴である葉表面の疎らな毛,萼の上唇及び下唇の違いなどからタカクマヒキオコシと判断した。
 ヤマハッカ属Isodon には似た種が多く,種間においてもそれぞれ自然雑種があるなど,同定には苦慮する仲間である。特に,イヌヤマハッカとミヤマヒキオコシの花の長さや葉形は様々で,多くの変種がある。ヒキオコシヤマハッカを除くと,分布を地域によって分けているので,同定への手がかりとなる。
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