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ナンブヒョウタンボク

無毛の葉,アラゲヒョウタンボクの品種
 絶滅危惧ⅠA類のヒメコザクラを堪能した後,下山しながら撮影した。アラゲヒョウタンボクとは少し様子が異なるので証拠として撮影した。見落とした可能性もあるが,自生を確認したのは1箇所で数株のみ。本品種の個体数を1とするとヒメコザクラの個体数は数えきれないほどの数。環境省レッドデータでは無指定,図鑑には「葉が両面とも無毛で縁にだけ毛が散生するものをナンブヒョウタンボクという」という記述があるのみで,下記の種の詳細については,アラゲヒョウタンボクを参考にした。
 標高約1700m,周囲にはミヤマヤナギ,ハイマツが広がり,6月半ばにはイワウメが一斉に咲き,しばしば強風が吹き抜ける場所だ。この個体の樹高は50㎝に満たない。
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ナンブヒョウタンボク(スイカズラ科)Lonicera strophora f. glabrifolia 南部瓢箪木
 岩手県に分布,山地に生育する落葉低木。若い枝は茶褐色,中実。葉は対生,卵形~狭卵形で,長さ6-10㎝,幅2-3㎝。葉は両面とも無毛で,縁にだけ毛が散生する。
 花期は5-6月。若枝の下部の葉腋から花柄を出し,一対の花を着ける。花ははじめ白色,のちに淡黄色を帯びる。花冠は長さ2-3㎝の漏斗状で,先は5裂。苞は葉状で長さ1-2㎝,幅2-4㎜の卵形。果実は液果。種小名 glabrifolia は無毛の葉という意味と思われる。(2022.5.30)

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