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トラノオスズカケ

再び2015年宮崎県の花巡り
 本種を含めて,タニワタリノキツユクサシュスランスジヒトツバホウビシダコンテリクラマゴケ,は全て同じ渓谷で撮影した。森林鉄道跡の遊歩道なのであまり期待していなかった。ところが1日かけても観察しきれないほど,貴重な植物を観察することができた。距離が近ければ季節を替えて何度でも訪れたい渓谷である。
 花の時期としては終盤で,花冠をつけている個体は少なかった。鈴懸とは山伏が着る上下の衣服のことで,花序の様子を虎の尾に見立たと思われる。クロンキストやエングラー分類体系ではゴマノハグサ科として分類されている。

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トラノオスズカケ(オオバコ科)Veronicastrum axillare 虎の尾鈴懸
 四国南部・九州に分布,暖地の低地にある林中に生える多年草。茎は無毛,斜上して長さ70-150㎝。葉は互生し,卵形~長楕円状卵形で長さ6-11㎝,幅3-5㎝,先は短く尖り,基部は円形,長さ2-7㎜の柄があり,縁には3角状に尖った鋸歯がある。葉は両面とも無毛,裏面は普通紫色を帯びる。花期は8-9月。葉腋に短い円錐状の花序を出し,密に花をつける。紅紫色の花冠は長さ5㎜,先は1/3ほどまで4裂する。 (2015.9.17)

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