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スジヒトツバ [シダの仲間]

再び2015年宮崎県の花巡り
 1年前に「2015年宮崎県の花巡り」を4回シリーズで取り上げた。キバナノツキヌキホトトギスが主たる目的であったが,他にも貴重な植物を見ることができた。この時の写真数百枚を少しずつ整理し,新たに同定できたものがある。再度見られないものもあるので,5年前の写真を取り上げたい。

 一目で記憶に残るシダである。写っている葉はほぼ栄養葉で,胞子をつける葉(胞子葉)は幅の狭いものになる。スジヒトツバ科として分類する考え方もある。

sujihitotsuba.jpg
スジヒトツバ(ヤブレガサウラボシ科)Cheiropleuria integrifolia 筋一葉
 伊豆諸島(神津島,八丈島)・本州(静岡県~紀伊半島中~南部)・四国(徳島県~高知県)・九州(本土西北部と南部,甑島列島,種子島,屋久島,口永良部島,中之島,奄美大島,徳之島)・沖縄(沖縄本島,石垣島,西表島)に分布,山地のやや乾燥気味の地上~斜面や岩上,渓流沿いの岩上などに生育する。常緑性。根茎は短く這い,淡褐色~白色の軟毛を密生する。葉柄は長さ20-50㎝で,胞子葉のものがはるかに長い。
 栄養葉の葉身はそれほど厚くないが,硬く,広卵形,長さ10-20㎝,幅3-10㎝,基部は円形,先端は鋭先頭に終わるか,叉状に分岐して凹部広い2裂片をつくる。2裂した葉の出現頻度は日本では少ないが,より南方または熱帯などでは高くなる。
 胞子葉の葉身は線状披針形,長さ10-20㎝,幅1-1.5㎝,やや厚く,先端と基部に向かって次第に狭くなり,主脈が1本走っているいるだけのことが多い。
 和名は,単葉で縦に走る2ー4本の主脈が目立つことに因る。 
(2015.9.17)

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