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ホウビシダ [シダの仲間]

再び2015年宮崎県の花巡り
 過去にフィルムカメラで何度も写したことがある。いずれも水が滴る陰湿な岩壁に群生していることから,写真は暗くて独特な照りで納得のいかないものばかりだった。後処理がより可能なデジタルカメラでは少し見やすい画像にすることができる。ちなみに,この写真のシャッタースピードは1/5秒。
houbishida.jpg
ホウビシダ(チャセンシダ科)hymenaspienium hondoense 鳳尾羊歯
 伊豆諸島(三宅島,御蔵島,八丈島)・本州(千葉県南部~三浦半島,伊豆半島,紀伊半島,石川県,京都府,島根県~山口県)・四国(香川県を除く)・九州(本土,対馬,甑島列島,種子島,屋久島,奄美諸島,沖永良部島)・沖縄(沖縄諸島,八重山諸島)・小笠原諸島(母島,北硫黄島)に分布,山地の渓流近くのやや陰湿な岩上に垂れ下がって生える。常緑性。根茎は長く横走して背腹性があり,腹側に多数の根を,背側に約1㎝間隔で2列に並んだ葉をつける。

 葉身は単羽状,披針形~長楕円形披針形,基部は狭くならず,鋭尖頭,長さ10-20㎝,幅4㎝くらいが多いが,大きいものでは長さ35㎝,幅9㎝に達することがある。羽片は15-20対,円みのある四辺形(中くらいのもので長さ3㎝,幅1㎝)。下部の数対の羽片は短い柄をつけ,下向きに反曲する。葉質は薄くて革質,淡緑色で葉脈がよく見える。
 和名は端羽片の葉を鳳凰の尾羽に見立てたことに因る。 (2015.9.17)

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