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コンテリクラマゴケ [シダの仲間]

再び2015年宮崎県の花巡り
 「シダにも帰化したものがある」,このことを知る契機となった植物である。人里から3㎞以上も離れた渓谷の奥地で撮影した。この間,人家は皆無。秘境に忽然と生えていることに興味をもった。勝手な推測であるが,林業が盛んな時代に関係者が栽培用として持ち込んだものではないか。
 面影は全くないが,ここには森林鉄道があったという。わが埼玉県の奥秩父にも1950年頃まで森林鉄道が数ルートあった。多くの人々が入山して林業などに携わっていた時代である。

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コンテリクラマゴケ(イワヒバ科)Selaginella uncinata 紺照蔵馬苔
 中国原産で,栽培され,また逸出して人家近くの垣根の下などに生育することのある常緑性のシダ。主茎は地上を匍匐し,長さ30-60㎝,ところどころに側枝と担根体をつける。葉は2形で,表面に紺色の光沢がある(和名の紺照はこの性質に因る)。腹葉は開出し,長楕円形~卵形,鋭頭,全縁で白膜がある。背葉は狭卵形,鋭頭~鋭尖頭,全縁で白膜がある。胞子嚢穂は4角柱状で約1㎝。胞子葉は同形で,卵状3角形,鋭尖頭,全縁。 (2015.9.19)

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