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ノミノツヅリ

雑草の美しさ
 肉眼で見るノミノツヅリはとても小さく弱々しい。径5㎜ほどの小さな花に目を向ける人は限りなく少ない。乾燥した道ばたや人家の庭にも普通に見られ,厄介もので草むしりの対象となる。ところがクローズアップで撮影すると雑草の花とはとても思えない。
 分子系統解析に基づくナデシコ科の分類体系では,オオヤマフスマ属Moehringia は狭義のノミノツヅリ属Arenaria の内群になることが分かった。(邑田,2012)
 オオヤマフスマの他,同じ仲間にはカトウハコベ,チョウカイフスマ,メアカンフスマ,アポイツメクサなどがある。カトウハコベ以降はなかなか見られない稀少種である。本種だけが雑草扱いとなっている。
 和名の由来は,ノミノフスマと同様で,ノミノ(蚤のように小さな),ツヅリ(布切れなどをつぎ合わせた粗末な衣服)といわれている。

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