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キタダケトリカブト

高山の岩礫地を彩る10
 私はトリカブト属Aconitum を分類する知識を持ち合わせていない。図鑑の検索表で調べても同定が難しい。帰宅後、24インチの液晶画像ではキタダケトリカブトの特徴がいくつか確認できた。しかし、花の表面は典型的なものと少し異なることで迷っていた。確固たる確信はないが、思い切って掲載することにした。
 名のとおり北岳特産で、日本で最も小さく、高い場所にはえるトリカブトといわれる。この個体の高さ約15㎝、葉の切れ込み方、花柄にはえる毛の様子、生育地の標高3050mなど、キタダケトリカブトの特徴である。花の表面にまばらに毛がはえているところが迷うところだ。
 この場所は、昨年9月、サンプクリンドウアカイシリンドウヒメセンブリを撮影した場所からあまり離れていない。その時も花の散ったトリカブトを数多く確認した。ふつう花の見ごろは8月で、まだ緑色の蕾であった。2株ほど開花していたが、それにしても今年の花の咲き方は異常に早い。
kitadaketorikabuto.jpg

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