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ミカワシオガマ

東海地方の花巡り2
 2番目の紹介は湧水湿地の植物である。
mikawasiogama1.jpg ミカワシオガマはシオガマギクの変種で、シオガマギクの葉が茎の下部で対生、上部で互生であるのに対して、ミカワシオガマは全て互生である。花冠上唇の先がさらに短くつまったようになるのが特徴である。名のとおり愛知県の一部のみに分布する。撮影地は「東海丘陵湧水湿地群」(豊田市)としてラムサール条約湿地に登録されている一つである。普段は自然環境保護を優先して立入りを制限しているが、定期的な観察会や一般公開を行っている。地元市民が中心となり、夏は外来種を手作業で抜き取り、冬は富栄養化を防ぐために湿地全体の草刈りを行い、それらを湿地の外に運び出している。その他にも野生鳥獣の侵入防止、湧水の水位や流量の監視など、湿地の維持保存に努めている。(2016.10.12撮影)

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