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ユウガギク [キクの仲間]

 9月は記録的に日照時間が少なかった。山ではキノコなどの菌類が一際目立っていた。天候がようやく落ち着き、光合成するには十分な日照となってきた。
yuugagiku1.jpgユウガギク(キク科)Aster iinumae 柚香菊
 秋はキク科の季節でもある。ここ数年、日本各地のキクの仲間を見る機会があるのだが、中には分類の難しいものがある。特に、ヨメナ属Kalimeris やシオン属Aster は図鑑で調べたり、教えていただいたりしても覚えられない。キク科は最も進化した植物群の一つといわれ、世界各地に広く分布している。一説には、日本の野生種は350種、帰化植物と合わせると500種にもなるという。
 写真はユウガギクと思われるが自信はない。ごく一部には、淡青紫色の株もあったのでノコンギクと思ったが、目立たない冠毛、茎の上部でよく枝分かれすること、葉の両面の短毛、などから判断した。関東以北の暖地に分布するカントウヨメナとも比較したが、葉の薄さからユウガギクとした。分布は近畿地方以北の本州で和名は柚香菊。柚子の香りのある菊ということだが、何度も嗅いでも私には匂いがしない。
(2016.10.7撮影)

yuugagiku2.jpg yuugagiku3.jpg