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オヤマボクチ [キクの仲間]

ゴボウに似た葉
 15年ほど前になるだろうか,古老手作りの草大福をいただいたことがある。美味しさだけでなく,食感がヨモギの草餅と違う。尋ねると,すぐさま「山ゴンボで作ったんだよ」と答えた。ヤマゴボウという中国由来の植物とは別物であることが容易に分かった。奥秩父では本種やモリアザミなどを総じてヤマゴンボと呼び,山菜として珍重してきた。観光地のお土産としてヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けが販売されているが,原材料には「モリアザミ」などと表示されている。本来のヤマゴボウの根には毒があり,色水遊びなどに用いられる別種のヨウシュヤマゴボウも全草にわたり有毒である。
 本種の根を味噌漬け,葉を蕎麦のつなぎや草餅に用いる地方がある。良い個体に出会うことかできないので,7年前の写真を掲載した。和名の語源ボクチ(火口)についてはハバヤマボクチを参照していただきたい。
oyamabokuchi.jpgoyamabokuchi2.jpg

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