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タカネスミレ [スミレの仲間]

殺風景を彩る黄色のスミレ
 秋田駒ヶ岳には,1㎞以上にわたり緩やかな稜線が続く“大焼砂”と呼ばれる所がある。カルデラの外周に相当する部分であるが,スコリア質火山礫,火山弾及び火山岩塊で形成されて歩きづらい。保水力に乏しく植物にとって厳しい環境である。ここで生育できる植物は本種の他にコマクサイワブクロなどに限られる。無機質な砂礫地が黄色の絨毯で被われる6月下旬,いつかは訪れたいと思っていた。乏しい撮影術ながら,贅沢な風景をとらえられたと自己満足している。
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