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タカネスミレ [スミレの仲間]

殺風景を彩る黄色のスミレ
 秋田駒ヶ岳には,1㎞以上にわたり緩やかな稜線が続く“大焼砂”と呼ばれる所がある。カルデラの外周に相当する部分であるが,スコリア質火山礫,火山弾及び火山岩塊で形成されて歩きづらい。保水力に乏しく植物にとって厳しい環境である。ここで生育できる植物は本種の他にコマクサイワブクロなどに限られる。無機質な砂礫地が黄色の絨毯で被われる6月下旬,いつかは訪れたいと思っていた。乏しい撮影術ながら,贅沢な風景をとらえられたと自己満足している。
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タカネスミレ(スミレ科)Viola crassa subsp. crassa 高嶺菫 別名 タカネキスミレ
 北海道・本州中北部に分布,高山の砂礫の間に根を下ろして生育し,普通無毛。地下茎は短く節は密に接近する。根出葉は少数。茎は高さ5-12㎝,葉を3-4個つける。葉は腎円形,先は円く,基部は心形,幅2-4.5㎝,高い波状のあらい鋸歯があり,葉質は厚く,表面は深緑色で光沢があり,赤褐色を帯びることがある。上方の葉の柄は短い。托葉は離生し,卵形で長さ3-4㎜,やや鈍頭。花柄は長さ3-5㎝。花期は6-8月,花弁は長さ10-12㎜,側弁は無毛,唇弁は大きく褐色の条が入る。距は極めて短く,長さ1㎜。 (2020.6.23)

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