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ショウキラン [ランの仲間]

旬な花に遭遇
 キバナショウキランシナノショウキランは拙ブロクで取り上げているが,本家本元ともいえるショウキランが最後になってしまった。谷川岳,北信,八ヶ岳などで数回見てきたが,蕾や花後のもので旬に出会ったことがなかった。秩父地方にも産地はあったが,近年では見られなくなった。生育環境は,湿り気のある日陰地,湿潤な腐植土壌,周辺にはササが生えていた。当てにならぬ勘を頼りに歩くとまもなくこの個体に遭遇した。神出鬼没で同じ場所で見られるとは限らない。
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ショウキラン(ラン科)Yoania japonica 鍾馗蘭
 北海道西南部・本州・四国・九州・屋久島に分布,冷温帯落葉広葉樹林下の地生の多年草。菌従属栄養植物。
 地上茎は白色でやや紅紫色を帯びて多肉質,高さ10-25㎝,半円形で円頭の鱗片葉を疎らに着ける。
 花期は6-8月。花序あたり1-7個の淡紅紫色花を着ける。花は長い柄があり直立する。苞は卵形で開出し,やや円頭,長さ6-8㎜。萼片はよく開き,広楕円形で長さ20㎜,幅10㎜,鈍頭。側花弁は萼片より少し短い。唇弁は萼片と同長,舷部はやや台形で,中央に幅広い細突起がある条があり,ここに紫色の斑点がある。距は長楕円形,淡黄色,長さ12㎜,開出口部に黄色の長毛がある。蕊柱は腹面が凹入した半円柱状で,先端は葯を挟んで角状突起が直立する。(2023.6.17)



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