アキザキヤツシロラン [ランの仲間]
初見の菌従属栄養植物(クロヤツシロランと比べる)
1998年版埼玉県植物誌には県東部での自生が報告されていたが,現在では自生していない,と聞いた。環境省RDBでは特に指定されていないが,埼玉県では絶滅危惧ⅠB類(EN)となっている。
埼玉県から次のような報告もある。
(略)主な生育地は竹林であるが,生育に適する竹林は減少傾向にあるので,今後発見される可能性は少ない。二次メッシュによる分布は総計で1区画のみの記録である。 (以下略) (埼玉県環境部自然環境課,2012.埼玉県の希少野生生物 埼玉県レッドデータブック2011 植物編,210p)
私見であるが,この自生地の生育環境に似た竹林が埼玉県内には残っており,減少傾向にあるとは思えない。可能性のある竹林の立入許可を得て,組織的及び総合的な調査が必要と考える。他の自治体に比べて本県の劣るところである。
1998年版埼玉県植物誌には県東部での自生が報告されていたが,現在では自生していない,と聞いた。環境省RDBでは特に指定されていないが,埼玉県では絶滅危惧ⅠB類(EN)となっている。
埼玉県から次のような報告もある。
(略)主な生育地は竹林であるが,生育に適する竹林は減少傾向にあるので,今後発見される可能性は少ない。二次メッシュによる分布は総計で1区画のみの記録である。 (以下略) (埼玉県環境部自然環境課,2012.埼玉県の希少野生生物 埼玉県レッドデータブック2011 植物編,210p)
私見であるが,この自生地の生育環境に似た竹林が埼玉県内には残っており,減少傾向にあるとは思えない。可能性のある竹林の立入許可を得て,組織的及び総合的な調査が必要と考える。他の自治体に比べて本県の劣るところである。
アキザキヤツシロラン(ラン科)Gastrodia confusa 秋咲八代蘭
本州(関東地方以西),四国,九州,伊豆諸島に分布,温暖帯のモウソウチクやマダケなどの竹林に生育し,クヌギタケ属とホウライタケ属の特定の菌類とのみ共生する菌従属栄養植物。
開花期の高さ3-15㎝。茎の上部に2-8個の花を密に着ける。
花期は9-10月。花は緑褐色,萼片と側花弁が合着して筒状となり,表面にはイボ状の小突起があり,長さ約1㎝。
唇弁は黄白色,基部に2個の横に長いイボ状突起がある。
花が受粉すると小花柄が長さ約40㎝まで急速に伸び,長さ約3㎝の紡錘形の蒴果をつける。完熟すると縦に裂け,大量の微細な種子がこぼれる。
竹林内で時に大群落となり,近年の竹林の拡大とともに分布を拡げていると考えられる。クロヤツシロランと類似し,両種が時に混生するが,本種は唇弁の色が淡く,唇弁に毛がないこと,萼筒の外側にイボ状の突起があることで区別できる。(2022.10.8)
本州(関東地方以西),四国,九州,伊豆諸島に分布,温暖帯のモウソウチクやマダケなどの竹林に生育し,クヌギタケ属とホウライタケ属の特定の菌類とのみ共生する菌従属栄養植物。
開花期の高さ3-15㎝。茎の上部に2-8個の花を密に着ける。
花期は9-10月。花は緑褐色,萼片と側花弁が合着して筒状となり,表面にはイボ状の小突起があり,長さ約1㎝。
唇弁は黄白色,基部に2個の横に長いイボ状突起がある。
花が受粉すると小花柄が長さ約40㎝まで急速に伸び,長さ約3㎝の紡錘形の蒴果をつける。完熟すると縦に裂け,大量の微細な種子がこぼれる。
竹林内で時に大群落となり,近年の竹林の拡大とともに分布を拡げていると考えられる。クロヤツシロランと類似し,両種が時に混生するが,本種は唇弁の色が淡く,唇弁に毛がないこと,萼筒の外側にイボ状の突起があることで区別できる。(2022.10.8)
2022-10-17 06:00
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