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ヒメスミレサイシン [スミレの仲間]

繊細なスミレを求めて
 フォッサ・マグナ要素の植物の一つといわれ,分布は亜高山帯にある。この樹林帯はコメツガ,シラビソ,トウヒなどで構成されているが,撮影地ではカラマツの天然林が広がっていた。
 花の横顔はシコクスミレを思わせるが,花期の葉はアケボノスミレといった感じ。花期はかない早いほうで,生育地周辺で咲いているのはミネザクラ,ショウジョウバカマ,ミネズオウ,オオカメノキ程度,まだ早春の雰囲気である。

 奥秩父山系にも分布するが,市町村合併以降,川上村に通じる林道は通行止めが続き,容易く行けなくなってしまった。
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ヒメスミレサイシン(スミレ科)Viola yazawana 姫菫細辛
 本州の中部地方~関東地方北部に分布,標高1800m前後の亜高山帯の針葉樹林下や林縁に生えるフォッサ・マグナ要素の植物。同じ亜高山帯に生えるウスバスミレよりも,やや乾き気味の所に多い。草丈は4-8㎝,花柄や葉柄はスミレサイシンやアケボノスミレに比べて,細くて軟らかい。葉は花期には十分展開していないが,広げると細長い心形で,先は細く尖り,鋸歯も鋭く繊細な感じで,両面ともに毛が多い。花期の葉は長さ2-5㎝,花後にやや大きくなる。花期は5月。花の径は約1.5㎝。唇弁には紫の条が疎らにある。側弁の基部は無毛。萼片の付属体には切れ込みがない。(2022.5.24)

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