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エゾノタチツボスミレ [スミレの仲間]

背の高い白いスミレに惑わされて
 沢沿いに走る砂利道脇に一際背の高いスミレを見つけた。一瞬,タデスミレかと見間違えるほどだ。絶滅危惧ⅠB類のスミレが易易と道沿いにあるはずがない。近寄ると葉も花も全く異なり,別のスミレだった。
 「草丈に比べて花は小さく,遠くから見るとあまり見ばえがしない」(日本のスミレ,いがりまさし著)
 白花はシロバナエゾノタチツボスミレ f. alba とよばれている。 

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エゾノタチツボスミレ(スミレ科)Viola acuminata 蝦夷の立坪菫 別名 イヌスミレ
 北海道~本州(岡山県以北)に分布,その中心は中部地方以北のやや寒冷な地方。草丈が20-40㎝に達する大型のスミレ。根生葉は卵形~心形で長さ1.5-2.5㎝と小さく,数も少なく,花期には枯れているものもある。茎葉は長さ2-5㎝,基部は浅い心形,茎の上部のものほど大きくなる。葉柄には毛があるものが多い。タチツボスミレと同様に地上茎は直立,櫛の歯状に切れ込む托葉となる。花期は4月下旬~6月。花の径は1.5-2㎝。花の色は淡紫色~白色。側弁は有毛。距は白色で短い。萼片は細長く,毛のあるものが多い。(2022.5.19)

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