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クゲヌマラン [ランの仲間]

ギンランの仲間の違いを実感
 ヤビツギンランを見た時から,その違いを実際に確認したいと思っていた。わずかに残る距,ササバギンランの葉に似た形態など,実際に観察しなければ分からないことである。まさに“論より証拠”である。
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クゲヌマラン(ラン科)Cephalanthera longfolia 鵠沼蘭
 北海道~九州に分布,亜寒帯~暖温帯の主に落葉広葉樹林やクロマツ林の林床に生育する。開花時の高さは60㎝まで。葉は長さ12-18㎝,幅2-4㎝,4-14枚つく。花期は4-6月,花序あたりの花の個数は20個まで。萼片は長さ2-18㎜,側花弁は長さ8-9㎜,唇弁は長さ4-10㎜。花は変色しやすい。
 近年,造成地や都市公園などで急速に分布を広げている。菌根菌はイボタケ科,ロウタケ科など。ギンランやササバギンランに似るが,距が明らかに短いことや茎の稜が目立たないこと,開花時の植物体のざらつき(乳頭状突起)や葉のしわが少なく,葉脈が目立たないことで区別できる,という。和名は発見地の神奈川県鵠沼に因む。(2021.4.16)

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