SSブログ

マルバアオダモ

円い葉にあらず
 図鑑をよく読まなかった頃,細葉なのになぜマルバなのかが理解できなかった。マルバは葉の形や葉先が円いことを表すのではなく,葉縁に明瞭な鋸歯がないということを後に知った。よく通う丘陵地では3-5m程の樹高のものが多く,落葉高木であることを感じない。特徴的な円錐花序は新緑に映えて美しい。撮影した個体は雌花(両性花)と思われる。
 外見は離弁花のように見えるが,モクセイ科の花は合弁花,2数性で放射相称,花冠は普通合弁で4裂する。トリネコ属Fraxinus は野球木製バットの材料として知られている。
marubaaodamo.jpgmarubaaodamo2.jpgmarubaaodamo3.jpg
マルバアオダモ(モクセイ科)Fraxinus sieboldiana 丸葉青梻 別名 ホソバアオダモ
 北海道~九州に分布,平地から山地まで,日当たりの良いところに普通に見られる落葉高木。雌雄異株。高さ5-15m。葉は対生,長さ10-20㎝の奇数羽状複葉。小葉は普通1-2対,まれに3対あり,長さ5-10㎝,幅1.5-3.5㎝の卵形,先端は尖り,基部は歪んだ楔形。花期は4-5月。新枝先に円錐花序を出し,白花を多数つける。花冠は4全裂,裂片は線形で長さ6-7㎜。雄花には雄しべ2個,雌花(両性花)には雌しべ1個と雄しべ2個がある。(2021.4.13)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。