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ヤシャビシャク

希少種との遭遇
 ブナ林に咲くシコクスミレ自生地への途中,思いもよらない発見だった。モミの巨木で一休み,上を見上げると何かの植物が着生しているではないか。まさかとは思ったが,望遠レンズでのぞいてみると花を着け,ちょうど見頃。その葉から希少種であることが分かった。ブナなどの老木に着生する落葉小低木で,非常に珍しく樹上に生えるため発見が容易ではない。ここではケヤキの老木にも着生していたが,木の枝や逆光,風による揺れなど,とても写せるような状況ではない。この個体も高所での着生と逆光になり,恥ずかしい写真になってしまったが,撮影のチャンスは再度ないと思い掲載することにした。図鑑には「出会えたらとても幸運」とある。

yashabishaku.jpg
ヤシャビシャク(スグリ科)Ribes ambiguum 夜叉柄杓
 本州~九州に分布,老木上に生える落葉小低木。樹幹から垂れ下がり,長さ50-100㎝。葉は互生,短枝の先に2-5個集まってつく。葉身は径3-5㎝の腎円形~5角状円形,基部は心形,掌状に3-5浅裂。葉縁は浅い欠刻状の鋸歯がある。花期は4-5月,短枝の先に淡緑白色の花を1-2個ずつ着ける。子房には針状の繊毛が密生する。エングラー分類体系ではユキノシタ科に分類されている。(2019.5.8)

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