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リンネソウ

夫婦花と称される
 生物の学名表記を二名法で体系づけたカール・フォン・リンネが愛好していた植物として知られている。学名にはリンネ自身の名が引用されている。
 常緑小低木でありながら,細い茎は苔生した岩上や地表をはいながら伸長し,ときに群生する。強い日射を嫌い,湿潤で肥沃な土壌を好むといわれている。白馬岳のハイマツ帯一部で密生しているが,私の体力では山小屋泊を要すことから,日帰りコースでまとまって咲くところを探していた。標高差約300mを上り詰めた巨岩に囲まれた北向き斜面(写真上)で群生を見つけた。見頃は過ぎて落下した花が散見された。この群生近くの薄暗い針葉樹林下(写真下)で咲きはじめのものをようやく見つけることができた。
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