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リンネソウ

夫婦花と称される
 生物の学名表記を二名法で体系づけたカール・フォン・リンネが愛好していた植物として知られている。学名にはリンネ自身の名が引用されている。
 常緑小低木でありながら,細い茎は苔生した岩上や地表をはいながら伸長し,ときに群生する。強い日射を嫌い,湿潤で肥沃な土壌を好むといわれている。白馬岳のハイマツ帯一部で密生しているが,私の体力では山小屋泊を要すことから,日帰りコースでまとまって咲くところを探していた。標高差約300mを上り詰めた巨岩に囲まれた北向き斜面(写真上)で群生を見つけた。見頃は過ぎて落下した花が散見された。この群生近くの薄暗い針葉樹林下(写真下)で咲きはじめのものをようやく見つけることができた。
rinnesou.jpgrinnesou2.jpg
リンネソウ(スイカズラ科)Linnaea borealis 別名 メオトバナ,エゾアリドオシ
 北海道・本州(中部地方以北の高山)に分布,高山帯や針葉樹林帯に生える小さな低木。茎は径1㎜,長く横にはい,よく分枝し,開出毛がある。葉は対生,卵円形で基部は広い楔形,先に3-5個の鈍鋸歯があり,両面に毛を散生し,長さ4-12㎜,葉柄は2-3㎜。花期は7-8月。花茎は立ち,腺毛があり,高さ5-7㎝,先は2分枝する。花柄は長さ14-20㎜,2対の花を着ける。花は下向きに咲き,花冠は鐘状で長さ7-9㎜,内面に長毛があり5尖裂,裂片は覆瓦状。花柱は細く,開いた花冠から突き出る。種小名borealis は「北方の」という意がある。(2021.7.28)

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