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キタヨツバシオガマ

北方系のヨツバシオガマ
 6年前に月山で撮影したものを掲載する。前回のハリブキ同様,東北地方のヨツバシオガマは北アルプスなどで見られるものと少し違うので数枚撮影した。迷った挙句,ヨツバシオガマとして保存していた。

 その後,この仲間の分類にも考え方を異にするものがあることを知った。それは,ヨツバシオガマ内には北方系と本州中部系統の2つの系統が存在し,両者が種レベルまで分化していること,が示唆されている。北方系はエゾヨツバシオガマ Pedicularis chamissonis var. chamissonis(千島列島原産) を基本種とし,キタヨツバシオガマやレブンシオガマ var. rebenensis が近縁種,と考えられている。特に,キタヨツバシオガマの分布は飯豊山までとされていたが,実際には本州中部山岳からも観察された,と報告されている。
 すでに2019-08-02でヨツバシオガマを掲載しているが,これもキタヨツバシオガマとして考えたほうがよさそうである。参考文献では,ヨツバシオガマ P. japonica の北限は月山までとしている。
kitayotsubashiogama.jpgkitayotsubashiogama2.jpg

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