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スズサイコ

梅雨明けの朝に
 開花条件の表記が図鑑によって異なるようである。実感では,日没前後から開花し,翌日の午前8~9時には閉じると思われる。曇天や雨天時には日中でも開花すると報告されている。写真A,Bは午前6時30分前後に撮影,すでに陽は照り,朝露にしっとり濡れた花は平開状態。午前7時過ぎに自生地を後にしたが,依然として平開したままで,まだ閉じる気配はなかった。花期は終盤,すでに袋果をつけはじめた個体(写真D)もあった。写真Cでは単子葉植物を思わせるが,葉(写真E)を観察するとキョウチクトウ科という雰囲気も多少ある。
 「半自然草原」という言葉がある。湿潤な気候帯にある日本では,草原は遷移の進行とともにほとんどが森林に移行する。ところが人間活動(火入れ,草刈り,放牧など)によって遷移が妨げられ,草原が維持される。高度経済成長以降,こうした半自然草原は激減し,この環境に適応した動植物は絶滅の危機に瀕している。本種は半自然草原を代表する植物の一つといわれている。

 今年の梅雨の中休みもなく雨天続き,除草もままならなかった。空き屋状態になった実家は草ボウボウ。この日(8月1日)は早起きして,除草前にこの自生地に立ち寄った。山からは梅雨明けの秩父盆地(写真F)を臨むこともできた。まさに早起きは三文の徳。 ※写真は上からA~F
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