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ホクリクムヨウラン [ランの仲間]

ムヨウラン類2
 ムヨウラン(前回ムヨウラン類1)を撮影後,林の奥に視線を向けると紫色の植物体が見えた。図鑑で見たことがあるだけで,縁遠いものと考えていた。探して見つけたものではなく,まさに遭遇である。こんな場所で見つかるとは,我ながら眼を疑った。
 本種の同定には時間を要した。淡紫色の色が印象的で,直観的に「ホクリク」と思った。しかし,黄褐色が普通のムヨウランには個体変異が大きいこと,そのムヨウランと混生していること,さらに混生している場合には中間的な個体があることなど,調べていくと迷路状態となる。副萼部の膨らみもエンシュウムヨウランにも思えるなど,紛らわしいこと甚だしい。さらに,ここでは全体が鮮やかな黄色の個体(次回ムヨウラン類3で掲載)もある。
 6月上旬は外出自粛ムードもあり,人との会話も遠慮気味。近くの博物館も長い閉館明けで多忙の様子。迷った挙句,国の研究機関にe-mailで問合せをさせていただいた。「一市民の失礼な問合せ」と一蹴されても可笑しくないが,密かに期待を寄せていた。約1週間後にそれが現実のものとなった。結果は私の仮同定のとおりで,ホクリクムヨウランとご指導をいただいた。
 ご多忙の折,ご指導いただきました先生には改めて感謝を申し上げます。
 ※写真は上からA,B,C,D
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