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ハイイヌガヤ

多雪地に適応した変種
 特別保護区の林床でイヌガヤによく似た常緑低木が随所に見られた。膝の高さの樹高でも実をつけているので念のため撮影した。葉の感触や裏面にある2本の気孔帯もイヌガヤとほぼ同じである。種子は苦くて食用にならないイヌガヤに対して本変種は食用になるようだ。
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ハイイヌガヤ(イチイ科)Cephalotaxus harringtonia var. nana 這犬榧 別名 アイヅイヌガヤ,アイズイヌガヤ,エゾイヌガヤ
 北海道西南部・本州(主に日本海側)・四国に分布,落葉広葉樹林の林床に生える常緑低木。
 イヌガヤの変種で,多雪地の環境に適応した匍匐型の樹形となる。幹の下部は地面を這い,先端は斜上する。高さは2-3mで,この性質は太平洋側で植えても現れる。
 葉はイヌガヤよりやや小さく,長さ2.5-3.5㎝,幅2.5-3㎜の線形。表面は暗緑色。裏面は白い気孔帯が目立つ。主脈は表裏ともに隆起して目立つ。
 花期は4-5月。雌雄異株。種子は長さ2-2.5㎝の楕円形で,はじめ緑色で翌年の9-10月に茶色から紅色に熟し,白い粉をかぶり,食用となる。(2023.9.13)


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