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イヌガヤ

注目度の低い樹木
 春爛漫にもかかわらず地味な植物の掲載が続いている。凄まじく早い季節の移り変わりに花期の予測も外れて身近な花を片っ端から写す日々が続いている。
 和名の由来はカヤに比べて有用でないからという。別名にはかなり酷い和名がつけられている。釣り好きの知人がカヤ同様に漁具のタモ枠として利用していた。写した個体はすべて雄株,実を着けた雌株はあまり見かけない。

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イヌガヤ(イヌガヤ科)Cephalotaxus harringtonia var. harringtonia 犬榧 別名 ヒノキダマ,ヘダマ
 本州(岩手県南部以南)・四国・九州に分布,耐陰性が強く,山地の陰湿な広葉樹林やスギ林の中で普通に見られる常緑低木~小高木。高さは5mほどになる。
 葉は左右2列に並んで着き,長さ3-5㎝,幅3-4㎜の線形,表面は光沢のある暗緑色,裏面には白い気孔帯が2本ある。
 花期は3-4月。花は雌雄異株,稀に同株。雄花は前年の葉腋に着き,径1㎝ほどの花序となる。雌花は枝先に着く。種子は長さ2-2.5㎝の卵形,はじめ緑色,翌年の9-10月に熟して紅紫色になる。
 カヤに似るが葉の先は柔らかく,あまり痛くない。(2023.4.2)


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