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ドロノキ

沢沿いの柳絮
 風がほとんど吹いていない中,羽毛のようなものが舞っていた。1本立ちの径木に近づくとその正体が分かった。地面に花序のまま欠落しているもの(写真C)があり,見上げると綿毛(写真A,B)が確認できた。この地方ではドロノキの柳絮は9月になるという。早生樹種のドロノキは大径で通直になるものが多く良材になると感じたが,軽軟で耐久性は低く,製材時に刃物への損傷があることなどから用途は少ないという。和名の由来には諸説があるようだ。
 ※ 写真は上から順にA~D
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ドロノキ(ヤナギ科)Populus suaveolens 泥の木 別名 ドロヤナギ,デロ,コウアンドロ
 北海道・本州(中部地方以北)に分布,冷涼で礫の多い河畔林に生育する落葉高木。1本立ちで,高さ15-30m,直径10-150㎝。樹皮は若木で緑白色,老木になると暗灰色で縦に割れ目が入る。
 新枝は太く,無毛。長枝と短枝がある。葉は互生し,葉身は長さ6-14㎝,幅3-9㎝の広楕円形,基部は心形。縁には鈍鋸歯がある。裏面は淡緑白色で葉脈が突出する。葉柄の長さ1-5㎝。
 花期は4-6月。雌雄異株。葉の展開前に開花する。花序は長さ6-9㎝の円柱形で垂れ下がる。果実は蒴果,7-8月に熟し,4裂して白い綿毛に包まれた小さな種子を大量に出す。(2023.9.13)


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