SSブログ

カイサカネラン [ランの仲間]

緑色の菌従属栄養植物
 本種の最初の発見地は山梨県三ッ峠(1948年),その後は2箇所の産地が知られていただけで,1998年に再発見されるまでは絶滅種と思われていた。さらに新たな産地に関する報告があるが,産地及び個体数は非常に少ないと思われる。
kaisakaneran.jpgkaisakaneran2.jpgkaisakaneran3.jpg
カイサカネラン(ラン科)Neottia furusei 甲斐逆根蘭
 北海道・本州(中部地方)のごく一部に分布,葉はなく,植物体全体が緑色をして白色毛が散生する菌従属栄養植物で,冷温帯の落葉広葉樹林下に生える地生のラン。花茎は高さ10-20㎝。環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定。
 花期は8-9月。緑色の唇弁は萼片よりやや長い程度で,長さ約4㎜,先端は3裂する。(2022.8.29)

【参考文献等】

今井建・井上 健,1999. カイサカネラン再発見される. 植物分類・地理 49: 197-199.
内田暁友・滝田謙譲,2007. 北海道におけるカイサカネラン(ラン科)の産地. 知床博物館研究報告28: 7-8
環境省自然環境局野生生物課,2010. 改訂レッドリスト 付属説明資料 植物Ⅰ(維管束植物):19



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。