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シナノアキギリ

花はキバナアキギリに酷似
 一部地域のみに分布する稀少種であるが,この場所は以前から承知していた。居住地から自生地までの直線距離は数10㎞,仮に高速道路でもあればあっという間に行ける距離だ。だが,これは空想の話で現実には車でも数時間を要す。3年前の台風や諸般の事情で最短コースは交通止めなどで,近くて遠い自生地であった。今年になって一部のコースが通行可能となり,ようやく観察することができた。
 花は広く分布するキバナアキギリを思わせるが,葉の形は異なり,草丈もより高く,茎や花序の腺毛(写真下)の多さには驚いた。
 ※ 写真は上から順に上,中,下
shinanoakigiri.jpgshinanoakigiri2.jpgshinanoakigiri3.jpg
シナノアキギリ(シソ科)Salvia koyamae 信濃秋桐
 本州(長野県と群馬県の一部)に分布,山地の木陰にまれに生える多年草。
 茎は基部が倒れてときに節から根を出すことがあり,高さ50-80㎝,開出する腺毛が多い。
 葉は長い葉柄があり,円心形で長さ8-20㎝,幅6-15㎝,両面とも軟毛が多く,先は鋭く尖り,縁には鋸歯があり,基部はやや矛形に張り出す。
 花期は8-10月。淡黄色の花で花序には密に腺毛がある。萼は唇形で長さ12-14㎜。花冠は長さ20-23㎜,内部の喉部近くに毛環がある。分果は長さ3.5㎜で,倒卵形。(2022.8.29)


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